報道発表資料

平成21年10月27日
大気環境
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平成20年度特定特殊自動車の使用燃料の抜取調査結果について

 環境省では、適切な燃料の使用の普及啓発等に資することを目的に、平成18年度より特定特殊自動車の使用燃料の抜取調査を実施しています。この度、平成20年度の実施結果がまとまりましたので、お知らせいたします。

1)平成20年度に採取した82サンプルを分析したところ、以下の結果となりました。
[1]硫黄分の質量比が
10ppmを超えるサンプルは約19%(前年比▲13%)
(50ppmを超えるサンプルは約13%(前年比▲3%)
[2]軽油以外の燃料を使用していると思われるサンプル数は3年連続で減少傾向
2)平成18〜20年度の過去3年分のサンプルを分析したところ、以下の結果となりました。
[1]
使用燃料中の硫黄分の質量比は東日本より西日本の方が多い。
[2]
西日本ではA重油混合の可能性が高い傾向にある。
[3]
東日本では灯油混合の可能性が高い傾向にある。

1.調査目的

 特定特殊自動車(公道を走行しない作業用自動車)は、車両メーカー指定の燃料以外の燃料が使用される場合があると言われています。メーカー指定外燃料の使用は、排出ガス性状の悪化やエンジントラブルの原因となる恐れがあるため、使用燃料の実態を把握し、メーカーが指定する適切な燃料の使用に関する普及啓発等の対策に資することを目的に、環境省では、平成18年度より使用燃料の抜取調査を実施しています。

2.結果概要(詳細分析は別紙に記載)

1)平成20年度サンプル分析

 平成21年1〜3月の期間中、軽油を燃料とする特定特殊自動車のうち、中部地方以西の工事現場等で使われたものを重点に、使用燃料を82サンプル採取し、硫黄分の分析をしました。

[分析結果]硫黄分の質量比が
10ppmを超えるサンプルは16件、全体の約19%(前年比▲13%)
(50ppmを超えるサンプルは11件、全体の約13%(前年比▲3%))

 これらのサンプルは軽油と比較して硫黄分の質量比が高い灯油や重油等を混合したメーカー指定外燃料を含む可能性があると推定されますが、年々、件数は減少傾向にあります。

2)平成18〜20年度3カ年とりまとめ分析

 過去3年分、約600サンプルを分析したところ、以下の結果となりました。

[1]硫黄分・・・・・・・・・・・・
東日本に比べて西日本の数値が高い。
[2]A重油混入の有無・・・
西日本での混入推定件数が多い。
[3]灯油留分含有率・・・・
東日本の数値が高く、特に積雪寒冷地での数値が高い傾向にある。
※調査時期が冬期のため、積雪寒冷地における正規軽油中の灯油留分はもともと高めとなる。

3.評価と今後の対応

 特定特殊自動車でメーカー指定外の燃料を使用することは、法令違反(※1)ではありませんが、排出ガスの性状の悪化などをもたらすことから望ましいことではなく、改善する必要があります。
 今回の調査で前年度の調査結果から改善傾向が見られましたが、今後も更なる適切な燃料の使用に関する普及啓発等を進めるとともに、補足調査を行い使用燃料の実態の把握に努めて行きます。
 また、特定特殊自動車の使用者がオフロード法(※2)の抑制指針(※3)に基づき、特定特殊自動車の特性を理解し、正しく使用することで、排出ガスの排出抑制を確実なものとするため、関係機関と協力して抑制指針の周知とそれに基づく特定特殊自動車の使用を推進します。

※1
自治体が条例により、使用する燃料を規制している場合があります。
※2
「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(平成17年法律第51号)
※3
「建設業に係る特定特殊自動車排出ガスの排出の抑制を図るための指針」(平成18年国土交通省告示第1152号)

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局自動車環境対策課
代表 : 03 - 3581 - 3351
直通 : 03 - 5521 - 8301
課長 : 内藤 克彦(内6520)
課長補佐 : 木下 豪 (内6525)

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