報道発表資料
小笠原群島
移送したヒナは移送後約3か月間、(財)山階鳥類研究所の研究チームからの給餌を受け、順調に成長してきました。5月11日に1羽のメスが巣立った後、他のヒナも順に巣立ちを迎え、25日に最後のオス1羽が巣立ちました。
巣立ち後のヒナは、北太平洋のベーリング海やアリューシャン列島、アラスカ沿岸まで渡っていくものと予想されます。
今回巣立ったヒナ15羽のうち、7羽に衛星発信器を装着していますので、今後の巣立ち後の行動についても明らかとなる予定です。
- ※
- この事業は、山階鳥類研究所が実施の中心となり、環境省と米国魚類野生生物局とが共同で実施しています。
ヒナの巣立ちについて
巣立ち日 | 巣立ち羽数 | ♂♀ | 発信器 |
---|---|---|---|
5月11日 | 1羽 | メス | |
14日 | 2羽 | オス | |
メス | ●発信器装着 | ||
17日 | 1羽 | オス | ●発信器装着 |
18日 | 4羽 | メス | |
オス | ●発信器装着 | ||
メス | ●発信器装着 | ||
オス | |||
19日 | 1羽 | オス | |
22日 | 2羽 | オス | ●発信器装着 |
メス | ●発信器装着 | ||
23日 | 2羽 | オス | ●発信器装着 |
オス | |||
24日 | 1羽 | オス | |
25日 | 1羽 | オス | |
計15羽 | (発信器装着 :計7羽) |
- ●
- 現在、巣立ち後のヒナの位置データ等について取りまとめを行っていますので、これらの情報については、取りまとまり次第お知らせします。
これまでの経過
- <平成19年>
- 3月~6月
- 近縁種のクロアシアホウドリによる実証試験
- 9月
- 環境省野生生物保護対策検討会アホウドリ保護増殖分科会において、事業の実施内容について検討。
- <平成20年>
- 2月19日
- 伊豆諸島鳥島において捕獲したヒナ10羽をヘリコプターに載せて、小笠原群島聟島まで移送。
- ↓
- (山階鳥類研究所の職員が聟島に滞在し、ヒナの人工飼育を実施。)
- 5月19日
- ヒナ1羽が巣立ち。
- 5月25日
- 移送したヒナ全10羽が巣立ち。
- 6月30日
- 発信器装着個体のうち4羽がアリューシャン列島海域に到達。
- <平成21年>
- 2月5日
- 伊豆諸島鳥島において捕獲したヒナ15羽を、小笠原群島聟島まで移送。
- ↓
- (山階鳥類研究所の職員が聟島に滞在し、ヒナの人工飼育を実施。)
- 5月25日
- 最後のヒナ1羽が巣立ち。
ヒナの写真
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長:星野 一昭(6460)
課長補佐:西山 理行(6475)
係長:坂口 隆(6469)
直通(03)5521-8283
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成21年2月5日
- アホウドリ新繁殖地形成事業によるヒナ移送の結果について(お知らせ)
- 平成21年2月3日
- アホウドリ新繁殖地形成事業によるヒナの移送日の決定について
- 平成20年7月3日
- 聟島に移送したアホウドリのヒナの衛星追跡の結果について(6月30日現在)
- 平成20年5月26日
- 聟島に移送したアホウドリのヒナ全羽の巣立ちについて(速報)