報道発表資料

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2022年04月08日
  • 自然環境

北海道の死亡野鳥(野鳥国内67、68例目)及びタヌキにおける高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性について

北海道札幌市で令和4年3月31日(木)に回収されたハシブトガラス3羽、及び4月1日(金)に回収されたハシブトガラス2羽について簡易検査を実施したところ、5羽全てからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されました。 上記のハシブトガラス5羽について北海道大学で遺伝子検査を実施したところ、4月7日(木)に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型及びH5亜型)が検出された旨の報告がありました。 また、上記のハシブトガラスが回収された付近で4月1日(金)に回収し、北海道大学が独自に検査を実施した、衰弱したタヌキ1頭について、4月7日(木)に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出された旨の報告がありました。

1.経緯

ハシブトガラス(野鳥国内67例目)について

3月31日(木

・ 北海道札幌市でハシブトガラス3羽の死亡個体を回収

・ 3羽の簡易検査を実施したところ、3羽全てからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認

・ 3月29日(火)に指定した野鳥監視重点区域において、野鳥の監視を継続

4月 7日(木)

・北海道大学において遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出

ハシブトガラス(野鳥国内68例目)について

4月 1日(金)

・ 北海道札幌市でハシブトガラス8羽の死亡個体を回収

・ 2羽の簡易検査を実施したところ、2羽全てからA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認

・ 回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化

4月 7日(木)

・ 北海道大学において遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出

タヌキについて

4月 1日(金) ・ 北海道大学が北海道札幌市でタヌキ1頭の衰弱個体を回収。その後、死亡。
4月 7日(木) ・ 北海道大学の独自検査において遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出

2.今後の対応

  • 北海道と調整の上、野鳥監視重点区域内における野鳥でのウイルスの感染範囲の状況把握、感染源の推定や更なる感染拡大を防止するための基礎情報を得ることを目的とした緊急調査(鳥類調査、死亡野鳥調査、野生鳥獣の異常監視の強化等)を実施する予定です。
  • 野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは、令和3年11月11日付けで最高レベルの「対応レベル3」に引き上げており、全国での野鳥の監視強化を継続します。

3.留意事項

(1)鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。

(2)なお、海外においてもタヌキの感染は1例確認されていますが、高病原性鳥インフルエンザに感染した鳥の捕食により感染した可能性が示唆されており、ほ乳類間の感染は確認されていません。また、日常の生活で人に感染することはないと考えられます。

(3)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。

(参考)野鳥との接し方について

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf

【取材について】

現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8285
  • 室長東岡 礼治(内線 6470)
  • 室長補佐村上 靖典(内線 6675)
  • 係長福田 真(内線 6670)
  • 担当宮澤 結有(内線 6477)

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