報道発表資料

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2022年01月17日
  • 地球環境

令和4年度地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業の公募について

この度、「令和4年度地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業」に係る新規課題の公募を開始することとなりましたので、お知らせします。

1.事業の概要

 令和2年10月、菅前首相により「2050年カーボンニュートラル」が宣言され、その後、2030年度の温室効果ガス排出削減目標を2013年度比46%減、更に50%の高みに向けて、挑戦を続けていくという新たな目標が表明されました。本目標を達成するためには、水素などの脱炭素燃料の活用により脱炭素化を加速させるとともに、プラスチック資源などの活用を始めとした循環経済への移行が求められます。

 脱炭素技術や資源循環技術の化学反応を促進させるために用いられる触媒には貴金属やレアメタル等が多用されておりますが、需要に追従するように価格高騰が起きやすく、脱炭素化を促進する上で触媒材料の資源制約がボトルネックとなる可能性があります。上記の課題解決のためには、資源制約を生じさせることなく、廃プラスチックなどのリサイクル困難素材を原料にして、反応の高度化により資源循環を実現する触媒が必要です。

 本事業では、地域資源循環を可能とする、革新的で比較的安価な触媒等に係る技術を開発・実証し、社会実装を促進することで、大幅な二酸化炭素の削減や化石燃料に依存しないサーキュラーエコノミーの実現に寄与することを目的としています。

2.公募実施期間

 令和4年1月17日(月) ~ 同年2月4日(金)17:00

3.対象等

 対象:民間企業 等

 内容:委託

4.対象枠及び分野

 

 本事業は、以下の条件を満たす事業を実施する事業者の公募を行います。

 以下の(A)及び(B)それぞれから1つ以上の技術開発・実証要素((a)~(d))を選択し、これに関連する具体的内容を提案してください。ただし、提案を実施する応募者において(A)を実施する者と(B)を実施する者について分担してかまいません。

(A) 脱炭素社会の実現に必要な革新的触媒技術の開発・実証

(a) 触媒材料の省貴金属化に資する技術開発・実証

(b) 触媒反応の高効率化(低温化・低圧化等)に資する技術開発・実証

(B) 地域循環共生圏に資する脱炭素型の資源循環システムの開発・実証

(a) 農業系バイオマスを材料としたバイオ燃料生成等による資源利活用

(b) 廃プラスチックを材料としたプラスチックの再製品化等による資源利活用

(c) 再生可能エネルギー等の地域資源を活用した脱炭素燃料(水素、合成燃料等)の製造

(d) その他の未利用資源や再生可能エネルギーを活用した資源利活用

 なお、上記に加え、提案における必須要件、推奨要件も設けておりますので、公募要領を御確認の上、応募いただきますよう、よろしくお願いいたします。

5.予算

 新規採択課題の1課題当たりの単年度の予算額は19億円を上限とします。

6.実施期間

 

 原則として8年以内とします。

7.応募方法

 

 本事業へ応募される場合には、以下の環境省ホームページから本事業の応募様式等をダウンロードし、公募要領・作成要領に従って必要事項を記載の上、所定の方法で提出してください。

「令和4年度地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業の公募について」

https://www.env.go.jp/earth/earth/ondanka/biz_local/r4_syokubai/R4_syokubai.html

連絡先

環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8339
  • 室長加藤 聖(内線 6771)
  • 室長補佐福井 和樹(内線 6791)
  • 室長補佐光山 拓実(内線 6731)
  • 室長補佐今野 孝紀(内線 7738)
  • 担当大石 彩加(内線 7739)