報道発表資料

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2021年12月24日
  • 保健対策

令和3年度スギ雄花花芽調査の結果について

 今般、今年のスギ雄花(おばな)の花(はな)芽(め)調査の結果が取りまとまりましたので、お知らせします。

1.令和3年度スギ雄花花芽調査の結果

(1)スギ雄花花芽調査について

 春に飛散するスギ花粉は、スギ雄花の(ちゃっ)花量(かりょう)(花粉生産量)に大きく依存します。環境省では、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度から毎年スギ雄花花芽調査を行い、その結果を林野庁の調査結果と合わせて公表することで、国民の皆様にスギ花粉の飛散予測のための参考情報として御活用いただいています。
 スギ雄花の生育は、前年夏(6月~8月、特に花芽が分化する6月)の気象条件に大きな影響を受け、夏の日照時間が長く気温が高い場合には、スギ雄花の着花量が多くなり、翌年春の花粉飛散量も多くなります。また、花粉飛散量が多い年の翌年はスギ雄花の着花量が減少するという傾向が見られます。

(2)今年のスギ雄花花芽調査の結果

 本年11月から12月にかけて、スギ雄花花芽調査を実施した結果、今年度のスギ雄花の着花量については、昨年同時期と比較して、本年春(2月から4月)に花粉が例年より少なく、6月から7月の日照時間が前年より大幅に増加した東北南部から北陸、関東でスギ雄花は前年よりかなり多くなっています。一方、本年春に花粉が例年並みかやや多く、6月後半から7月前半にかけて日照不足と低温、多雨になった近畿から西の地方ではスギ雄花の着花量少なく、特に近畿地方ではかなり少なくなっています。例年と比較しても東北北部、北陸、関東でスギ雄花が多くなっています。その他の地方は例年より少なく、特に近畿地方と山陰地方でかなり少なくなっています。また、今年度のスギ雄花の着花量は、地方ごとよりも都府県ごとのばらつきが目立ちました。

○ 添付資料

・ 資  料:令和3年度スギ雄花花芽調査結果(令和4年1月26日更新)

・ 参考資料:令和3年春(2月から4月)におけるスギ・ヒノキ花粉の実測総飛散量等

※ 観測地一覧

  東北地方:青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県

  関東地方:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

  北陸地方:新潟県、富山県、石川県、福井県

  東海地方:静岡県、愛知県

  近畿地方:京都府、大阪府、兵庫県、奈良県

  中国地方:岡山県、島根県、鳥取県、広島県、山口県

  四国地方:香川県、徳島県、高知県、愛媛県

  九州地方:福岡県、大分県

※ 本調査は各県の特定の地点で観測したものであり、全ての都道府県で観測を行ったものではありません。観察外のスギ林の状況によっては、各地方の観測結果が異なる可能性があります。

※ 令和4年1月26日付けで、「令和3年度スギ雄花花芽調査結果」について、以下の2点の情報を更新いたしました。

・宮城県:「平均値」(データの修正)

・群馬県:「令和3年」、「前年比%」、「平均比%」(データの追記)

2.その他

 環境省では、花粉に関する情報をウェブページで公開しています。このウェブページでは、花粉症に関する最新の知見を紹介する「花粉症環境保健マニュアル」や、各自治体のウェブページを始めとする花粉に関するリンク集などを掲載し、随時更新していく予定ですので、御活用ください。

環境省花粉情報サイト:https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html

連絡先

環境省大臣官房環境保健部環境安全課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8261
  • 課長太田志津子(内線 6350)
  • 課長補佐中川 正則(内線 6359)
  • 主査榊原 崇広(内線 6365)

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