令和3年10月15日
総合政策

(仮称)新むつ小川原ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和3年10月15日(金)、環境省は、「(仮称)新むつ小川原ウィンドファーム事業環境影響評価準備書」(コスモエコパワー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、青森県上北郡六ヶ所村において、自社で供用中の「むつ小川原ウィンドファーム」(総出力33,000kW、単機出力1,500kWの風力発電設備21基)を全て撤去し、総出力は増加させずに、定格出力最大4,300kW級の風力発電設備8基に建て替える事業である。
 環境大臣意見では、(1)稼働後のバードストライクの有無、渡り鳥の移動経路等に係る事後調査を適切に実施するとともに、重要な鳥類に対する重大な影響が認められた場合は、追加的な環境保全措置を講ずること、(2)事後調査により本事業による環境影響を分析し、判明した環境の状況に応じて講ずる環境保全措置について、報告書として取りまとめ、公表すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)新むつ小川原ウィンドファーム事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備と
  して、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業
  者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

  • 事業者   コスモエコパワー株式会社
  • 事業位置  青森県上北郡六ヶ所村(対象事業実施区域面積 約250ha)
  • 出力    最大33,000kW(最大4,300kW級×8基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】
  ・公表          平成28年12月12日~平成29年1月12日(住民意見30件※2

  ・青森県知事意見提出   平成29年3月10日

  ・環境大臣意見提出    平成29年3月3日

  ・経済産業大臣意見提出  平成29年3月10日

 【方法書の手続】
  ・縦覧          平成31年2月13日~平成31年3月14日(住民意見35件※2

  ・青森県知事意見提出   令和元年8月23日

  ・経済産業大臣勧告    令和元年9月10日

 【準備書の手続】
  ・縦覧          令和3年3月19日~令和3年4月19日(住民意見33件※2

  ・青森県知事意見提出   令和3年9月27日

  ・環境大臣意見提出    令和3年10月15日

                      ※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長木野 修宏(内線 6231)
  • 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
  • 審査官新田 一仁(内線 6248)