令和2年10月12日
総合政策

(仮称)新岩屋・新尻労風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見提出について

 令和2年10月12日、環境省は、「(仮称)新岩屋・新尻労風力発電事業環境影響評価準備書」(株式会社ユーラスエナジーホールディングス)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、青森県下北郡東通村において、稼働中である「ユーラス岩屋ウインドファーム」(総出力32,500kW)及び「ユーラス尻労ウインドファーム」(総出力19,250kW)の風力発電設備36基を全て撤去し、総出力は増加させずに、定格出力約4,300kWの風力発電設備14基に建て替えるものである。
 環境大臣意見では、評価書の作成までに、(1)オジロワシ、オオワシ等の冬季の生息有無や飛翔状況等について追加調査を実施し、(2)専門家からの意見等を基に既に発生しているオジロワシ等のバードストライクの発生要因について検証を行い、(3)これらの結果を踏まえ、風力発電設備の配置を再検討し、対策を講ずること。(4)事後調査を実施し、環境影響が十分に低減できていないと判断された場合には、追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

   環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業
  として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1 の審査に当
  たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
   本件は、「(仮称)新岩屋・新尻労風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経
  済産業大臣に対して意見を提出するものである。
   今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏ま
  え、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

  ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備と
     して、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業
     者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

  ・事業者    株式会社ユーラスエナジーホールディングス

  ・事業位置   青森県下北郡東通村(対象事業実施区域面積 約154ha)

  ・出力     総出力 新岩屋:32,500kW(4,000kW級×9基)

              新尻労:19,250kW(4,000kW級×5基)

3.環境大臣意見

  別紙のとおり。

  (参考)環境影響評価に係る手続

   【配慮書の手続】
    ・公表          平成26年12月5日~平成27年1月9日

    ・青森県知事意見提出   平成27年2月9日

    ・環境大臣意見提出    平成27年2月19日

    ・経済産業大臣意見提出  平成27年2月27日

   【方法書の手続】
    ・縦覧          平成28年8月2日~平成28年9月1日(住民意見11件※2

    ・青森県知事意見提出   平成29年1月5日

    ・経済産業大臣勧告    平成29年1月25日

   【準備書の手続】
    ・縦覧          令和2年4月17日~令和2年5月22日(住民意見14件※2

    ・青森県知事意見提出   令和2年9月30日

    ・環境大臣意見提出    令和2年10月12日

  ※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長木野修宏(内線 6231)
  • 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
  • 担当河田 悠(内線 6253)