令和元年7月8日
地球環境

「2100年 未来の天気予報」(新作版)の公開について

「2100年 未来の天気予報」(新作版)について、 「COOL CHOICEウェブサイト」( https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/ )で公開いたしました。
地球温暖化対策による影響等を天気予報という形式でわかりやすくお伝えします。
個人での視聴はもちろん、イベントや授業、研修など様々な場面で利用することができます。ぜひご覧ください。

1.ウェブサイトでの公開について

 この度、「2100年 未来の天気予報」(以下、「本動画」という。)を「COOL CHOICEウェブサイト」内で公開いたしました。

〔本動画の公開場所〕https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/2100weather/

本動画は、生活に身近な天気予報という題材を活用し、地球温暖化対策による影響・被害の可能性について、一人ひとりの正しい理解を得て、地球温暖化に対する危機意識を共有し、今できることから行動いただくことを目的に制作したものです。

 このまま有効な対策を執らずに地球温暖化が進行すると、2000年頃からの平均気温が最大4.8℃上昇すると予測されています。本動画は、気候変動政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書の[RCP2.6]と[RCP8.5]のケースを想定し、また、最新の気象状況等を踏まえ、産業革命以前からの気温上昇を1.5℃に抑える目標を達成した2100年と、その目標を達成できなかった2100年の天気予報です(※)。

本動画は4本構成となっており、それぞれの夏、冬について制作しました。動画1本あたり4~6分程度であり、個人での視聴はもちろん、イベントや授業、研修など様々な場面で利用することができます。

※ RCPは、IPCC第5次評価報告書で評価された研究にも用いられた、温室効果ガスの代表的濃度経路(Representative Concentration Pathways)こと。RCP2.6は温室効果ガス排出が最も低いシナリオ、RCP8.5は温室効果ガス排出が非常に高く、世界の平均気温上昇が最も大きくなりうるシナリオです。

「パリ協定」では、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求することが示されました。その後、2018年にIPCCが発表した「1.5℃特別報告書」によると、地球温暖化による気温上昇を2℃でなく、1.5℃に抑えれば、人間や自然生態系にとって様々なリスクが軽減できることが研究報告されています。このため、本動画は、気温上昇を1.5℃未満に抑える目標を達成した場合と達成できなかった場合を想定して制作しました。

[本動画の種類]

(1)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』 達成 夏   4分24秒

(2)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』未達成 夏   5分54秒

(3)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』 達成 冬   3分40秒

(4)2100年 未来の天気予報 『1.5℃目標』未達成 冬   4分50秒

   本動画の英語字幕版を、本年7月中に公開予定です。

 

[本動画の監修等] 

 監修   気象キャスターネットワーク 藤森涼子、国立環境研究所 江守正多

 監修協力 気象庁 気象研究所 

2.DVDの貸出しについて

より多くの方に視聴いただけるよう、本動画を収録したDVDの貸出しをいたします。DVDの貸出しに関する詳細は、「COOL CHOICEウェブサイト」内の「2100年 未来の天気予報 利用規約」( https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/2100weather/rule.pdf )をご確認ください。

DVDの貸出しに関する問い合わせ先] メール: chikyu-suishin@env.go.jp

連絡先

環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8341
  • 室長磯辺 信治(内線 6725)
  • 室長補佐武藤 文(内線 7740)
  • 主査富士本 雄大(内線 6794)
  • 担当藤田 歩(内線 6763)