報道発表資料

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2019年03月22日
  • 総合政策

トヨタ自動車田原工場風力発電所設置事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、22日、「トヨタ自動車田原工場風力発電所設置事業環境影響評価準備書」(トヨタ自動車株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、愛知県田原市において、最大で総出力25,800kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1) チュウヒのバードストライクの発生を低減するため、本事業者が実施するとしているブレード塗装等鳥類からの視認性を高める措置を設備稼働前に確実に講ずること、(2) バードストライクに関する事後調査を適切に実施し、鳥類の衝突・接近等の重大な影響が認められた場合は、専門家等からの助言を踏まえて、稼働制限等を含む追加的な環境保全措置を講ずること、(3) 風車の影について、影響が懸念される住居への事前説明を十分に実施した上で、本事業者が実施するとしている影響が懸念される気象条件、季節及び時間帯における一部の風力発電設備の稼働制限等の環境保全措置を講ずることにより、風車の影による生活環境への影響を極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
 本件は、「トヨタ自動車田原工場風力発電所設置事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者  トヨタ自動車株式会社

・事業位置 愛知県田原市(対象事業実施区域面積 約165ha)

・出力   最大25,800kW(4,300kW×6基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】

  ・縦覧        平成28年7月25日~平成28年8月24日(住民意見67件※)

  ・愛知県知事意見提出 平成28年9月21日

  ・環境大臣意見提出  平成28年10月7日

 【方法書の手続】

  ・縦覧        平成28年12月7日~平成29年1月6日(住民意見72件※)

  ・愛知県知事意見提出 平成29年3月29日

  ・経済産業大臣勧告  平成29年5月1日

 【準備書の手続】

  ・縦覧        平成30年9月11日~平成30年10月11日(住民意見116件※)

  ・愛知県知事意見提出 平成31年3月8日

  ・環境大臣意見提出  平成31年3月22日

 ※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口 芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木 清彦(内線 6233)
  • 担当中島 周三(内線 6248)

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