報道発表資料

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2008年12月11日
  • 総合政策

神栖市ABトラック外の北西地域モニタリング孔の調査結果等について(お知らせ)

 神栖市のモニタリング孔の秋季における地下水調査(本年10月末)において、ABトラック外の北西地域に設置してあるモニタリング孔(M1)から、0.002 mg/リットルのジフェニルアルシン酸(DPAA)が検出されました。これを受けて、 11月27日に確認調査を実施したところ、当該モニタリング孔からDPAAは検出されませんでした。
 しかしながら、DPAAによる地下水汚染の可能性を完全には否定できないことから、今般、当該モニタリング孔から概ね200~300メートル圏内の全ての飲用井戸について、井戸水中のDPAA濃度の調査及び井戸水の飲用等の自粛指導を行うこととしましたので、お知らせします。
 なお、モニタリング孔の地下水調査は、平成16年度から地下水汚染範囲の監視を目的に、年4回(季節毎)定期的に実施しているものです。

1 ジフェニルアルシン酸の調査結果等について

(1)調査対象範囲
 ABトラック地区、北西及び南西地域の飲用井戸の全数調査範囲等のモニタリング孔
(2)
調査結果等
・採水日:
平成20年10月28~31日
・採水件数:
133箇所
・飲用自粛範囲外でのDPAA検出件数:
1箇所(M1)

 秋季における地下水調査の結果、M1の深さ20m、30mの各深度から0.002mg/リットルの非常に微量なDPAAが検出された。この結果を受け、分析結果の数値について更なる確認を行う為、M1について早急に再採水を行い分析を行った。その結果、M1の全ての深さにおいてDPAAは不検出※1となった。

モニタリング孔 M1
採水日 秋季における地下水調査
(平成20年10月30日)
確認調査
(平成20年11月27日)
DPAA検出値
(ヒ素換算値)
採水深さ10m:不検出
採水深さ20m:0.002mg/リットル
採水深さ30m:0.002mg/リットル
採水深さ10m:不検出
採水深さ20m:不検出
採水深さ30m:不検出
※1
DPAA不検出:定量下限値未満のことをいう。
DPAA分析の定量下限値は0.001 mg/リットル(ヒ素換算値)である。

2 今後の対応について

 M1について、11月27日に再採水を行った確認調査の結果においては、DPAAが不検出となったが、汚染の可能性を完全に否定できない為、「茨城県神栖町における地下水汚染範囲のモニタリング及び飲用井戸水の安全確保について」(別紙)等に基づき、以下の対応を講ずる。

(1)当面の対応

  • ABトラック外の北西地域のM1孔から概ね200~300メートル圏内(別添図斜線部分)の全ての飲用井戸について、井戸水中のDPAA濃度の調査及び井戸水の飲用等の自粛指導を行う。
  • 仮設給水所の設置

(2)その後の対応

  • 上記(1)の飲用井戸の調査結果をもとに、専門家の意見を踏まえて、井戸水がDPAAに汚染されている可能性のある範囲を決定し、当該地域周辺に新たなモニタリング孔を設定し、継続的なモニタリングを実施する。
  • ABトラック地区及びその北西から南西地域について、定期的な地下水モニタリングを継続することにより、引き続き汚染状況を監視する。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室
代表 TEL 03(3581)3351
室長 塚本 直也(内線6340)
室長補佐 筒井 誠二(内線6341)
専門官 松村 達夫(内線6345)
環境専門調査員 土弘 道夫(内線6342)

茨城県
代表 TEL 029(301)1111
生活環境部環境対策課長 礒 和佳
 〃 水環境室室長補佐 三好 隆(内線2964)
保健福祉部生活衛生課長 村山 正利
課長補佐 時野谷 浩(内線3428)
 〃 保健予防課長 青山 充
課長補佐(技術総括) 細田 孝子(内線3231)

神栖市生活環境部環境課
代表 TEL 0299(90)1111
課長 野口 正信(内線540)
地下水汚染対策室室長 猿田 俊治(内線546)

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