平成29年10月26日
地球環境

平成28年度のフロン排出抑制法に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン類充塡量及び回収量等の集計結果について

 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(以下「フロン排出抑制法」という。)に基づき、第一種フロン類充塡回収業者は、前年度にフロン類を充塡、回収、再生、第一種フロン類再生業者やフロン類破壊業者に引き渡した量等を都道府県知事に毎年度報告し、都道府県知事はその報告に係る事項を主務大臣に通知を行うこととなっています。
 今般、環境省及び経済産業省は、都道府県知事から平成28年度分の通知を受け、その集計結果を取りまとめましたので公表します。
 環境省では、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化を一層促進していくため、経済産業省や都道府県等とも連携しつつ、フロン排出抑制法の施行の徹底を図って参ります。

1 集計結果概要

(1)充塡量

 平成28年度に充塡されたフロン類の量は約5,150トン(対前年度比約15トン減。以下、括弧内は対前年度比。)、充塡された業務用冷凍空調機器の台数は約66万台(約5.2万台増)であり、それらの内訳は以下のとおりです。

・機器の設置以外時:約3,443トン(約244トン増)、約48万台(約2.6万台増)

・機器の設置時 :約1,707トン(約259トン減)、約18万台(約2.6万台増)

(2)回収量

 平成28年度に回収されたフロン類の量は約5,097トン(約256トン増)、回収された業務用冷凍空調機器の台数は約153万台(約1.2万台減)であり、それらの内訳は以下のとおりです。

・機器の廃棄時等 :約3,708トン(約209トン増)、約125万台(約3.9万台減)

・機器の整備時 :約1,388トン(約46トン増)、約27万台(約2.7万台増)

2. 冷媒の種類別では、オゾン層破壊物質であるCFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)からHFC(ハイドロフルオロカーボン)への代替が進んでいることに伴い、HFCの回収量及び回収台数は前年度に比べてそれぞれ約306トン増加(約20.3%増)及び約3.3万台増加(約3.3%増)しています。

3. 業務用冷凍空調機器に係るフロン類の回収は着実に進んでおりますが、平成28年度における廃棄時等のフロン類回収率は推計値で約39%(前年度は約38%)となりました。依然として低い水準で推移しているため、中央環境審議会等で早急に中下流対策のフォローアップに取り組み、現状と課題の分析及びそれを踏まえた対策の在り方を検討しており、回収率の向上を目指し、引き続き、関係省庁や都道府県等と連携して、法施行の徹底に取り組みます。

 また、フロン類の回収等の他、フロン類使用製品のノンフロン・低GWP化や業務用冷凍空調機器の使用時における漏えい防止等にも取り組むことで、フロン類の更なる排出抑制を進めて参ります。

フロン排出抑制法に基づくフロン類回収量等の推移

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン対策室
代表  03-3581-3351
直通  03-5521-8329
室長  馬場 康弘 (内6750)
室長補佐 池松 達人 (内6751)
担当  石黒 哲郎 (内7750)