報道発表資料

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2008年11月19日
  • 自然環境

国際サンゴ礁保護区ネットワーク会議/第4回国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)東アジア地域会合の結果について(お知らせ)

 環境省は、平成20年11月18日(火)~19日(水)に、東京都港区高輪において「国際サンゴ礁保護区ネットワーク会議/第4回国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)東アジア地域会合」を開催しました。吉野正芳環境副大臣からの挨拶により開会された本会合には、アジア地域の関係各国や、サンゴ礁保全に取り組む団体・研究者等(10か国・26団体等、計65人)が出席し、東アジアを中心とした海域におけるサンゴ礁保護区ネットワーク戦略(以下「戦略」という。)についての議論がなされました。
 本会合の結果をまとめた議長総括には、2010年までの戦略策定に向けた作業計画と、次回会合の予定(2009年、ベトナム)を含む会議開催方針が盛り込まれました。

1.開催期間

平成20年11月18日(火)~19日(水)

2.開催場所

東京都港区高輪(品川プリンスホテル)

3.参加者

10ヶ国の代表、26の関係団体(別添1)、オブザーバー等、計65人が参加(海外33名、国内32名)。

4.主要な議題

 「生態学上の海洋保護区ネットワーク」、「海洋保護区の管理向上に向けた人的ネットワーク」、「情報ネットワーク」をテーマとした3つの分科会で議論の後、全体会合において、以下の主要議題にかかるとりまとめが行われた。

  • サンゴ礁保護区ネットワーク戦略について
  • サンゴ礁保護区データベースの構築について

5.成果

 戦略の策定に向けて、2010年までに行う作業内容及び会合の開催計画を検討し、以下の内容を含む「2010年に向けての作業計画」、「2009年・2010年会議開催方針」を策定した。
 なお、議論の成果は議長総括にとりまとめられた。
  (別添2:議長総括(英文)、別添3:議長総括(日本語仮訳))

2009年・2010年作業計画

(1)地域戦略の策定
 本会議及び2009年、2010年に開催する地域会合で議論した結果及び、それに付帯して行う以下(2)~(4)の取組等の結果を集約し、当該地域が今後サンゴ礁保護区ネットワーク構築を推進していくための地域戦略を策定していくことが合意された。地域戦略は、2012年までに代表的な海洋保護区のネットワークを構築する国際的な目標(以下「2012年目標」という。)の実現に向けた取組を支援するための行動計画、及び2020年またはそれ以降の長期戦略とすることが合意された。
(2)地域レビュー及びギャップ分析
 2012年目標の実現に向け、地域のサンゴ礁と関連生態系の保護区ネットワークのレビューとギャップ分析を行うことが同意された。これらは、2010年3月までの完成を目指し、生物多様性条約第10回締約国会議(2010年10月・名古屋、以下「CBD COP-10」という。)において発表することが提案された。
(3) 海洋保護区の管理向上に向けた人的ネットワークの検討
 「サンゴ礁保護区の管理有効性の評価に関する地域会合」を開催することが提案された。また、効果的な海洋保護区管理のためのサンゴ礁保護区管理者の研修や能力育成プログラムのための戦略の策定が提案された。 (4) サンゴ礁保護区データベースの発展 保護区の位置、面積等を含むサンゴ礁保護区データベースをさらに発展させることが同意され、2009年12月までにデータベースを整備し、2010年のCBD COP-10で公表されることを含む具体的な計画案が策定された。

2009年・2010年会議開催方針

 上記作業計画を実行するために、2009年及び2010年に、ICRI東アジア地域会合をそれぞれ開催することが大筋で合意され、2009年・2010年会議開催方針(案)としてとりまとめられた。2009年の会議は、ベトナムが開催国となることとなり、開催地及び期間は今後調整のうえ、決定する。
 2009年会議は、当会合と同様な形式で開催し、複数の事例紹介(ポスター発表を含む)と、3つのグループに分かれた分科会により構成される。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
直通:03-5521-8274
代表:03-3581-3351
課長:渡邉 綱男(内線 6430)
調整専門官:中島 慶次(内線 6432)
主査:木住野泰明(内線 6433)

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