平成28年8月1日
地球環境

2016年度夏版L2-Tech水準表公表のお知らせ

 環境省では、「L2-Tech・JAPANイニシアティブ」として、エネルギー起源二酸化炭素の排出削減に最大の効果をもたらす先導的(Leading)な低炭素技術(Low-carbon Technology)=L2-Tech(エルツーテック)の普及促進を進めており、その一環としてL2-Tech(エルツーテック)情報の体系的な整理を行っています。
 このたび、先導的な低炭素技術を有する設備・機器等に関して、業界団体等から情報を収集し、当該技術に専門的知見を有する有識者からも御意見をいただきながら、科学技術的・客観的観点から情報を整理し「2016年度夏版L2-Tech水準表」としてまとめましたので、公表します。今後とも各方面から情報をいただき同水準表の充実を図りながら精査を進めて参ります。

1.背景

 昨年のパリ協定の採択を受け、2050年までに80%の温室効果ガス排出削減を実現するためには、エネルギー起源二酸化炭素の排出が極めて少ない、大胆な低炭素技術の普及・導入を進める必要があります。

 そのため、環境省では、エネルギー起源二酸化炭素の排出削減に最大の効果をもたらすL2(エルツ)-()Tech(テック)※の普及促進を進めています。

 これは、二酸化炭素排出削減につながるあらゆる分野の先導的低炭素技術に関する情報を体系的に整備し、国内外に発信することで、技術を導入する際の参考としていただき、大幅なエネルギー起源二酸化炭素の排出削減を推進ていこうというものです。

 このような取り組みは、平成26年度より開始しております。また、平成27年度からは、認証制度を立ち上げ、最高性能を有する製品を「L2-Tech認証製品一覧」としてまとめ、情報発信、普及を推進しています。

 ※先導的(Leading)な低炭素技術(Low-carbon Technology)

2.2016年度夏版L2-Tech水準表の内容

 水準表は、平成28年4月~5月に収集した情報をもとに、A 産業・業務(業種共通)、B 産業(業種固有の製造設備等)、C 運輸、D 家庭、Eエネルギー転換、F 廃棄物処理・リサイクルの6領域について、設備や機器の説明、指標の説明、L2-Tech水準(実現されている最高性能の数値)などの情報を網羅的に整理したものです。なお、水準表は夏と冬の年2回で情報の更新をしています。

3.素案からの主な変更点

 平成28年7月に公表した「2016年度夏版L2-Tech水準表(素案)」に対して情報提供窓口に寄せられた企業・業界団体・有識者からの御意見に対して、修正・改善等が必要な場合は、指標等の見直しを行いました。

 情報提供窓口にいただいたご意見の中で、今後検討が必要な御意見については、2016年度冬版水準表での反映を検討いたします。

4.今後の予定

 「2016年度夏版L2-Tech水準表」は平成28年5月時点の水準情報をもとに、水準表の作成方針に沿って取りまとめたもので、今後は「2016年度夏L2-Tech認証」におけるL2-Tech認証製品の審査基準として活用していく予定です。

更新履歴

 2016/8/8 添付資料「2016年度夏版L2-Tech水準表」を更新(Ver.1.01)

 2016/8/24 添付資料「2016年度夏版L2-Tech水準表」を更新(Ver.1.02)。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
直通 03-5521-8339
代表 03-3581-3351
室長  :福島健彦 (内線6771)
室長補佐:峯岸律子 (内線6769)
担当  :奥井洋介 (内線6781)