平成20年9月29日
自然環境

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る都道府県鳥獣行政担当部局等の対応技術マニュアル」について(お知らせ)

環境省では、本年4月末から5月に秋田県十和田湖等で回収されたオオハクチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを踏まえ、平成17年11月に作成した「高病原性鳥インフルエンザ発生時の鳥獣行政担当部局の対応について」を改訂し、別添のとおり取りまとめましたのでお知らせします。

 本マニュアルは、家きんにおける高病原性鳥インフルエンザの発生を主とした従来の対応マニュアル(平成17年11月)の内容を見直すとともに、野鳥において高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された場合の都道府県鳥獣行政担当部局等の対応の部分を充実させ、都道府県等の高病原性鳥インフルエンザ発生時の円滑な対応と技術的な対処能力の向上を図ることを目的として専門家の意見等を踏まえ作成しました。
 また、我が国における野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルスのモニタリングの内容や体制を見直し、国や都道府県等の役割を明確にするとともに、死亡野鳥等の収容から検査に至るまでの流れや、公表に関する考え方及び関係機関との連携のあり方等について明らかにしました。

 マニュアルは以下の3編で構成されています。
 「第I.野鳥のサーベイランス(調査編)」では、3つの警戒レベルに応じて実施する野鳥のサーベイランスの調査方法等を示しています。関係機関の協力・連携のもと、全国規模で通常時のモニタリングを実施するとともに、感染リスクの高い鳥類種を選定することによりサーベイランスを効率的に行うこととしています。
「第II.高病原性鳥インフルエンザが発生したら(対応編)」では、野鳥において異常が確認された場合や、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された場合の対応の手順等を示しています。
「第III.高病原性鳥インフルエンザと野鳥(情報編)」では、鳥インフルエンザや渡り鳥等の基礎的な情報について、最新の知見等をまとめています。

 本マニュアルは各都道府県に配布し、今秋から、野鳥におけるサーベイランスを開始します。

連絡先
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
電話 03-5521-8285(直通)
03-3581-3351(代表)
課長:星野一昭(6460)
室長:吉野示右(6470)
補佐:柴田泰邦(6471)
専門官:徳田裕之(6473)