環境ナノテクがエレクトリック・カーの未来を開く
〜自動車産業のシリコンバレー・モデル〜

AZCA, Inc. マネジングディレクター / Noventi マネジングディレクター 石井正純

6.環境ナノテクが開くエレクトリック・カーの未来

 米国では新政権が発足し、オバマ新大統領は「グリーン・ニューディール」政策を打ち出した。その骨、今後10年の間に$150 Billion (約14兆2500億円)をクリーンエネルギーに戦略的に投資して500万人の雇用を生み出し、10年以内に現在中東とベネズエラから輸入している量に匹敵する石油の使用量を削減し、2015年までに米国製のプラッグイン・ハイブリッド車を100万台走らせ、代替資源による電力を2012年までに10%、2025年まで25%達成し、さらに温室効果ガスを2050年までに1990年比で80%削減する、というものだ。

 その一環として、今年の3月19日に訪問先のカリフォルニア州で、プラグイン・ハイブリッド車や次世代バッテリーの開発などに24億ドル(約2300億円)の補助金を用意していることを明らかにした。これはエレクトリック・カーの開発にとって大きな追い風となる。バッテリー技術の改良にともない、ゼロ・エミッションのエレクトリック・カーは普及の度合いを高め、石油資源の価格高騰、枯渇化、地球温暖化と環境破壊という深刻な問題に対処するうえで大きな役割を担うことになるであろう。ナノテクノロジーはエレクトリック・カーの未来を開くため、いっそう大きな役割が期待される。

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