グッドライフアワード
環境省
環境省 > グッドライフアワード > シンポジウム&表彰式 スペシャルレポート

第4回グッドライフアワード

シンポジウム&表彰式 スペシャルレポート
2016年12月10日(土)、『第4回グッドライフアワード』のシンポジウム&表彰式が開催されました。
会場の『ベルサール八重洲』(東京都中央区)には、環境大臣賞を受賞した10取組の代表者、実行委員会特別賞受賞取組代表者をはじめ、グッドライフアワードの目標である「環境と社会によい暮らし」の実現に興味をもつたくさんの方にご来場いただきました。
開会式/事業紹介
司会は今年もビジネスプロデューサーでBBT大学准教授でもある谷中修吾さんです。
開会の言葉に続き、グッドライフアワードの実行委員でもある環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長の中井徳太郎さんが壇上に上がり、グッドライフアワードの意義や目的、2015年のCOP21で採択されたパリ協定を受けて、地球温暖化対策が世界にとって、そして日本の重要な課題であることなどを紹介。持続可能な社会の実現を目指すために、グッドライフアワードなどの取組がとても大切であることが説明されました。
シンポジウム
今年のシンポジウムのテーマは『環境×地域づくり〜先進事例から学ぶエコでソーシャルな取組とは?〜』です。昨年のグッドライフアワード環境大臣賞受賞取組の代表者をはじめ、全国各地でユニークな活動に取り組むイノベーターが、その取組を紹介しました。

最初のプレゼンテーションは、消滅の危機にある全国の古民家を活用して新たな「村民」を募る『Share Village Project』村長の武田昌大さん。自らの出身地であり活動拠点でもある秋田県が、高齢化や人口減少など日本の「課題先進県」である現状を打開するために、築130年以上の古民家を活用した取組を発想し、SNSなどを活用して取組を広げている状況などが説明されました。
シェアビレッジ公式サイト
次は、東北大学大学院農学研究科准教授、多田千佳さんのプレゼンテーションです。宮城県の鳴子温泉で、温泉熱を活用して生ごみからメタンガスを取り出す『エネカフェメタン』の取組で、昨年の第3回グッドライフアワード環境大臣賞グッドライフ特別賞を受賞しました。
自治体や地元の方々と協力して進める取組の内容や、訪れるお客様との交流の様子などが紹介されました。
続いて、官学連携によるまちづくりへの取組についてのプレゼンテーションを行ったのは、小布施町特別職主任研究員の大宮透さん。実践的なまちづくり活動の経験と、都市計画などの専門的な知見をいかし、「小布施若者会議」や「HLAB OBUSE」など、ユニークなプロジェクトを推進しています。
さらに、昨年の第3回グッドライフアワードで環境大臣賞優秀賞を受賞した『共存の森プロジェクト』から、NPO法人共存の森ネットワークの副理事長を務める峯川大さんと、鳥取で実際に活動に取り組んでいる大学生の谷端美紀さんが登壇。『聞き書き甲子園』という高校生がさまざまな地域の達人に話を聞いてレポートする活動から、その卒業生が『共存の森』に参加して全国各地の地域作りに取り組んでいる様子などが紹介されました。。
共存の森プロジェクト公式サイト
プレゼンテーションの締めくくりは、徳島県神山町でまちづくりに取り組む特定非営利法人グリーンバレー理事長の大南信也さんです。アートから始まり「クリエイティブで、エコでソーシャルな人たちが集まるとどうなるか」という神山町での取組は『神山プロジェクト』として、日本国内はもとより、世界のメディアにも紹介されるユニークな先進事例です。

受賞取り組みの紹介
先進事例のキーパーソンによるシンポジウムのあと、休憩を挟んで第4回グッドライフアワード環境大臣賞受賞取組の代表者による活動紹介が行われました。
今年は、グッドライフ特別賞、優秀賞、最優秀賞の順でプレゼンテーションを行いました。例年は3取組だった優秀賞が、今年は4取組選ばれました。例年以上に素晴らしい取組の応募が多く、審査や国民投票でも「激戦」だったことの証です。

プレゼンテーションの口火を切ったのは、岐阜県大垣養老高校「瓢箪倶楽部秀吉」の米山美沙紀さん。高校生らしく若々しく元気なプレゼンテーションで、会場の雰囲気が一気に盛り上がりました。各取組8分間という短い時間でしたが、バラエティに富んだ10のプレゼンテーションは、グッドライフアワードが評価する「エコでソーシャルな取組」のさらなる可能性を感じさせてくれるものになりました。
表彰式
続いて、いよいよ表彰式の時間です。まずは実行委員会特別賞の表彰です。プレゼンターは、実行委員長の山本良一さん(東京大学名誉教授、国際基督教大学客員教授)です。今回、実行委員会特別賞を受賞した24取組のうち、15取組の代表者が会場に来てくださいました。
実行委員会特別賞受賞者のみなさん
続いて、環境大臣賞の表彰です。賞状とグッドライフアワードオリジナルの木製盾が、比嘉奈津美環境大臣政務官から贈られました。表彰に先立つ挨拶では、「今回の受賞者に中学生、高校生など若い方が多い」ことへの驚きや、受賞したみなさんへのお祝いの言葉が述べられました。
環境大臣賞受賞者のみなさん
閉会の挨拶
シンポジウムと表彰式を合わせて5時間近くのプログラムは無事に終了。シンポジウムに登壇してくださったソーシャルイノベーターのみなさんの取組や、グッドライフアワード環境大臣賞を受賞した10取組がたっぷりと紹介され、まさに「エコでソーシャルな活動」の一大イベントとなりました。最後は、山本良一実行委員長が、気候変動への対策が待ったなしであることなどを盛り込んだ挨拶で締めくくりました。

懇親会
シンポジウム&表彰式の終了後は懇親会の席が用意されました。グッドライフアワードは、さまざまな取組をただ表彰するだけでなく、受賞した取組の関係者はもちろん、エコでソーシャルな取組に興味をもつ多くの方々のネットワークを広げることを目指しています。懇親会の会場で、表彰式の緊張感から解放された受賞者のみなさんが、シンポジウムに登壇したイノベーターの方々や、実行委員の方々と笑顔で名刺交換などを行うのも、例年おなじみの光景となっています。

今回の環境大臣賞受賞取組には、産官学、あるいは自治体の垣根を越えた連携で大きな成果を挙げている取組が多かったように感じます。ひとりひとり、そしてひとつひとつの取組の力は小さくとも、幅広い連携の輪がつながることによって、「みんなの力で社会を変える」というグッドライフアワードの理念が実現に近付いていくのです。

次回もたくさんのエントリーをお待ちしています!
▲ ページ上部へ