地球環境研究総合推進費 平成19年度中間・事後評価 結果総括表

1.中間評価(研究期間の中間年度)

(1)戦略的研究開発領域

課題 テーマリーダー
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
評価項目別の評価結果
(上記の注意書きを参照のこと)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
S-4 温暖化の危険な水準及び温室効果ガス安定化レベル検討のための温暖化影響の総合的評価に関する研究 茨城大学
三村信男
B b b c
1:統合評価モデルによる温暖化の危険な水準と安定化経路に関する研究 国立環境研究所
原沢英夫
b
2-(1):温暖化による水資源への影響予測に関する研究 東北大学
風間 聡
b
2-(2):健康面からみた温暖化の危険性水準情報の高度化に関する研究 国立環境研究所
小野雅司
b
2-(3):アジア地域のコメ生産に対する温暖化影響の確率的リスク評価 農業環境技術研究所
横沢正幸
c
2-(4):温暖化の森林への影響と脆弱性の評価に関する研究 森林総合研究所
田中信行
b
2-(5):沿岸域における気候変動の複合的災害影響・リスクの定量評価と適応策に関する研究 茨城大学
安原一哉
b
2-(6):地球環境政策オプション評価のための環境・資源統合評価モデルの開発に関する研究 日本総合研究所
森杉寿芳
c

(2)地球環境問題対応型研究領域

[1]全球システム変動
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
B-061 人間活動によるアジアモンスーン変化の定量的評価と予測に関する研究 名古屋大学
安成哲三
B b b b
(1) アジアモンスーン降水量変化の広域・高精度解析 b
(2) 気候モデル「地球温暖化」実験によるアジアモンスーン変化の評価 b
(3) 気候モデル「エアロゾル増減」実験によるアジアモンスーン変化の評価 b
(4) 気候モデル「土地被覆・植生改変」実験によるアジアモンスーン変化の評価 b
(5) 人間活動によるアジアモンスーン変化の総合的解析 b
B-062 アジアの水資源への温暖化影響評価のための日降水量グリッドデータの作成 人間文化研究機構
谷田貝亜紀代
A b b b
(1) 日降水量グリッドデータの作成 a
(2) 日降水量グリッドデータによる気候モデル降水量の検証 b
[2]越境汚染(大気・陸域・海域・国際河川)
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
C-061 広域モニタリングネットワークによる黄砂の動態把握と予測・評価に関する研究 国立環境研究所
西山雅高
B b b b
(1) 東アジアモニタリングネットワークによる黄砂動態の実時間的把握とデータ精度管理・利用法に関する研究 a
(2) 黄砂の発生・輸送モデルへのデータ同化手法の開発と応用 b
(3) 黄砂粒子と大気汚染ガス成分の反応機構解明に関する研究 c
C-062 東アジアの植生に対するオゾン濃度上昇のリスク評価と農作物への影響予測に関する研究 東京大学
小林和彦
C b c c
(1) 植生へのオゾン沈着量の観測 b
(2) オゾン沈着プロセスモデルの開発 c
(3) 東アジアの植生によるオゾン吸収量の予測 c
(4) オゾン濃度上昇に対する農作物の生理生化学的応答の解明 c
(5) 東アジアのオゾン濃度上昇が農作物に及ぼす影響の予測 c
D-061 流下栄養塩組成の人為的変化による東アジア縁辺海域の生態系変質の評価研究 国立環境研究所
原島 省
B b b b
(1) N, P, Si流下比変化による海洋生態系変質の総合解析 b
(2) 漁業生態系モデルに基づいたN, P, Si組成比の海洋高次生態系への影響評価 b
(3) 年代間データ比較に基づいたN, P, Si組成比の海洋低次生態系への影響評価 b
[3]広域的な生態系保全・再生
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
F-061 大型類人猿の絶滅回避のための自然・社会環境に関する研究 日本モンキーセンター
西田利貞
B b b b
(1) 大型類人猿の分布と密度に関する研究 b
(2) 地域住民による森林利用の実態と環境変動についての研究 b
(3) 大型類人猿の疾病と人間活動が大型類人猿の健康状態に与える影響についての研究 b
(4) 植林による森林再生と分断化された生息地の再連結についての研究 b
(5) エコツーリズムとコミュニティ・コンサベーションによる環境保全の研究 b
F-062 渡り鳥によるウエストナイル熱及び血液原虫の感染ルート解明とリスク評価に関する研究 国立環境研究所
桑名 貴
C c c b
(1) 渡り鳥(シギ、チドリ類)における病原体感染に関する研究 b
(2) 吸血昆虫における病原体のモニタリング調査に関する研究 b
(3) 絶滅危惧鳥類を用いた病原体感染リスクの評価に関する研究 c
[4]持続可能な社会・政策研究
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
H-061 28℃オフィスにおける生産性・着衣・省エネルギー・室内環境に関する研究 早稲田大学
田辺新一
C c c c
(1) 生産性・経済性に関する研究 c
(2) 衣服の影響に関する研究 c
(3) パーソナル空調・省エネルギー性に関する研究 c
(4) 温熱・空気環境実測調査 c
H-062 制度と技術が連携した持続可能な発展シナリオの設計と到達度の評価に関する研究 大阪大学社会経済研究所
西條辰義
B c c c
(1) 理論経済学と実験経済学の相互フィードバックによる環境保全制度設計の検討 b
(2) 技術開発の制度を考慮した目標設定と技術のサステイナビリティへの寄与の評価 c
H-063 アジア地域における経済発展による環境負荷評価およびその低減を実現する政策研究 東京大学大学院医学系研究科
渡辺知保
B b b b
(1) 「環境・生体負荷の評価・ケミカルフローの解析」に関する研究 b
(2) 「環境試料及び生体試料における化学物質汚染の探索的解析」に関する研究 b
(3) 「バイオマス・生物多様性の評価と生業にかかわる基本データの収集・分析」に関する研究 b
H-064 気候変動に対処するための国際合意構築に関する研究 国立環境研究所
亀山康子
B b b b
(1) 気候変動対処を目的とした国際レジームの構成要素となる諸制度の実施および今後の進展(What)に関する研究:将来枠組み、適応、インベントリー b
(2) 気候変動対処を目的とした国際レジームの構成要素となる諸制度の実施および今後の進展(What)に関する研究:国際排出量取引制度 b
(3) 気候変動対処を目的とした国際レジームの構成要素となる諸制度の実施および今後の進展(What)に関する研究:遵守手続き b
(4) 気候変動対処を目的とした国際レジームの構成要素となる諸制度の実施および今後の進展(What)に関する研究:森林吸収源 b
(5) 気候変動対処を目的とした国際合意に至るプロセス(How)に関する研究:主要国 b
(6) 気候変動対処を目的とした国際合意に至るプロセス(How)に関する研究:アジア地域 b

2.中間評価(3年度目、延長の可否)

地球環境問題対応型研究領域

[3]広域的な生態系保全・再生
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
評価項目別の評価結果
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
F-051 脆弱な海洋島をモデルとした外来種の生物多様性への影響とその緩和に関する研究 森林総合研究所
大河内勇
A a a a
(1) 小笠原諸島における侵略的外来植物の影響メカニズムの解明と、その管理手法に関する研究 b
(2) 小笠原諸島における侵略的外来動物の影響メカニズムの解明と、その管理戦略に関する研究 a
(3) 固有陸産貝類の系統保存に関する研究 b
(4) 侵略的外来種グリーンアノールの食害により破壊された昆虫相の回復に関する研究 b
(5) グリーンアノールの生息実態と地域的根絶に関する研究 b
(6) 侵入哺乳類が小型海鳥類の繁殖に与える影響評価 b

3.事後評価

(1)戦略的研究開発領域

課題 課題代表者
(サブテーマリーダー)
総合評価
(A~E)
評価項目別の評価結果
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
S-1  21世紀の炭素管理に向けたアジア陸域生態系の統合的炭素収支研究 筑波大学
及川武久
B b b b
テーマI:ボトムアップ(微気象・生態学的)アプローチによる陸域生態系の炭素収支解析 岡山大学
山本 晋
c
テーマII:トップダウン(大気観測)アプローチによるメソスケールの陸域炭素収支解析 国立環境研究所
町田敏暢
b
テーマIII:アジア陸域生態系の炭素収支変動予測と21世紀の炭素管理手法の検討 北海道大学
甲山隆司
b
テーマIV:プロジェクトの統合的推進と情報共有 筑波大学
及川武久
b

(2)地球環境問題対応型研究領域

[1]全球システム変動
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
A-1  オゾン層破壊の長期変動要因の解析と将来予測に関する研究 国立環境研究所
今村隆史
B b b b
(1) 温室効果気体の増加がオゾン層に与える影響の定量化に関する研究 b
(2) 成層圏水蒸気量の変動の把握とオゾン分解反応への影響評価に関する研究 b
(3) 中緯度における長期オゾン変動の解析と変動要因の解明に関する研究 c
(4) オゾン層将来予測モデルを用いた北半球トレンドの解析に関する研究 b
A-10 衛星観測データを利用した極域オゾン層破壊の機構解明に関する研究 国立環境研究所
中島英彰
B b b b
(1) ILAS/ILAS-II観測スペクトルデータからの大気パラメータ導出手法の高度化に関する研究 b
(2) 地上・気球・他衛星データ等を利用した衛星データ検証に関する研究 b
(3) ILAS/ILAS-II等衛星データを用いた極域オゾン破壊機構解明に関する研究 b
(4) 化学輸送モデルを用いた極域オゾン破壊に関する研究 b
(5) 地上赤外分光データと衛星観測データの比較による成層圏微量成分変動メカニズムの解明に関する研究 b
B-2 温室効果ガス観測衛星データの解析手法高度化と利用に関する研究 国立環境研究所
横田達也
B b b b
(1) 温室効果ガスの遠隔計測における巻雲・エアロゾルの影響研究 b
(2) 衛星観測データからのカラム量導出のための解析手法の高度化研究 b
(3) 二酸化炭素収支分布推定のためのデータ同化手法の開発 b
B-4 能動型と受動型リモートセンサーの複合利用による大気汚染エアロゾルと雲の気候影響研究 東京大学
中島映至
B b b b
(1) 雲レーダによる雲観測手法高度化とシナジーアルゴリズムの研究 b
(2) 高スペクトル分解ライダーによる雲・エアロゾル観測技術の研究 b
(3) 衛星データとモデルによる雲・エアロゾルの研究 b
B-12 極端な気象現象を含む高解像度気候変化シナリオを用いた温暖化影響評価研究 国立環境研究所
江守正多
B b b b
(1) 影響評価に必要な気候モデルの極値再現性の検証と入力データの検討に関する研究 a
(2) 極値現象を含む気候変化シナリオを用いた温暖化影響評価に関する研究 a
(3) 影響評価において重要な極値現象変化のメカニズム解明と不確実性の検討に関する研究 a
B-60 京都議定書吸収源としての森林機能評価に関する研究 早稲田大学
天野正博
B b b b
(1) 森林の炭素吸収量計測システム・評価モデルの開発 b
(2) 吸収量評価モデルの開発と不確実性解析 c
[2]越境汚染(大気・陸域・海域・国際河川)
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
D-4 大型船舶のバラスト水・船体付着により越境移動する海洋生物がもたらす生態系攪乱の動態把握とリスク管理に関する研究 神戸大学
川井浩史
B b b b
(1) バラスト水・船体付着により越境移動した生物群集の起源、拡散経路及び動態の解析に関する研究 a
(2) バラスト水・船体付着生物群集遷移の把握及び管理に関する研究 b
[3]広域的な生態系保全・再生
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
E-4 熱帯域におけるエコシステムマネージメントに関する研究 広島大学
奥田敏統
B b b b
(1) 森林認証制度支援のための生態系指標の開発に関する研究 b
(2) 多様性評価のためのラピッドアセスメント開発に関する研究 b
(3) 地域社会における生態系管理へのインセンティブ導入のための基礎研究 c
F-3 侵入種生態リスクの評価手法と対策に関する研究 国立環境研究所
五箇公一
B b b c
(1) 侵入種生態リスク評価手法の開発に関する研究 b
(2) 随伴侵入生物の生態影響に関する研究 b
(3) 沖縄・奄美地方における侵入種影響および駆除対策に関する研究 b
G-2 北東アジアにおける砂漠化アセスメント及び早期警戒体制(EWS)構築のためのパイロットスタディ 東京大学
武内和彦
B b b b
(1) 統合モデルを用いた砂漠化EWSの構築 a
(2) 砂漠化指標の長期的モニタリングのための観測手法の標準化 b
(3) 土壌・植生・水文解析による土地脆弱性の評価 b
[4]持続可能な社会・政策研究
課題 課題代表者 総合評価
(A~E)
科学的意義 地球環境政策への貢献 マネジメント・研究体制の妥当性
H-7 中長期的な地球温暖化防止の国際制度を規律する法原則に関する研究 早稲田大学
大塚 直
B b b b
(1) 地球温暖化防止に関する国際法原則の内容と射程に関する研究 b
(2) 主要国における地球温暖化防止に関連する法原則に関する研究 b
H-9 物質フローモデルに基づく持続可能な生産・消費の達成度評価手法に関する研究 国立環境研究所
森口祐一
B b b b
(1) マルチスケール物質フローモデルの構築と政策評価への適用に関する研究 a
(2) 地域、産業間物質フローによる環境影響の評価手法に関する研究 b
(3) 物質フローの国際連関と国際比較分析に関する研究 b
(4) 隠れた物質フローの算定に関する研究 b