金剛建設株式会社(石川県)

農作物の「端境期」に着目した戦略的な農業展開

金剛建設株式会社(以下、同社)は、土木建設事業から農業へ参入した企業である。農業への参入は、当初から明確な勝算があっての展開ではなく、開始から数年間は試験栽培レベルの生産を行うことが限界で、事業立上げは順調には進まなかった。

2010年以降、本格的な農業事業の立て直しに着手し、まずは農地拡大に取り組んだ。そこで目を付けた穴水町は、能登地域で最も耕作放棄地が多く、同社による農地開拓は自治体からも喜ばれた。自治体からのサポートを受けながら、補助金等の制度をうまく活用し、順調に農地を拡大することに成功した。また、農作物の選定に際しては、「産地リレー」における「端境期」をビジネスチャンスと捉え、かつ相対的に競争の少なかった加工用の需要があるニッチなセグメントを探すことを思いついた。調査を行った結果、キャベツに狙いを定め、生産プロセスの改善・確立に注力した。同業他社が次々と農業事業から撤退する中、同社はサラリーマン農業からの脱却を目指し、地域で農業を継続できるよう本腰を入れて取り組んでいる。

同社の特徴ポイント

  1. 1.土木建設業から耕作放棄地を活用した農業事業に参入
  2. 2.過疎化が進む自治体からの支援を受け、補助金等を活用した順調な農地拡大
  3. 3.農作物の「産地リレー」における「端境期」に着目