木下緑化建設株式会社(福岡県)

緑化から「緑のライフサイクル」を支える企業へと進化

木下緑化建設株式会社(以下、同社)は、公共施設や商業施設向けの緑化工事市場から、公園等緑地運営管理市場へと参入した企業である。

同社は40年以上にわたり、九州一円で造園事業を展開している。創業時は個人庭園、高度成長期は公共施設の緑化に取り組み、ノウハウを蓄積してきた。しかし、2000年代からの公共事業の縮減を受け、同社は新規事業への展開を模索することとなった。その中で、社員全員の価値観に深く根付いている「樹木に携わる仕事」が自らの事業領域であると考え、緑地運営管理に可能性を見出し、事業を立ち上げた。当初は案件獲得に苦しんだが、自らの事業モデルを緑のライフサイクル全体を支えるものとし、事業内容の再構築を行った。こうした取組が評価され、緑地管理の初号案件の受注に至った。以降、同事業は順調に案件を獲得し、今後の同社の成長の柱として期待が寄せられている。

2003年にはリサイクル事業部を設立し、伐採樹木の破砕、木くずの受入れ、たい肥・木チップの製造・販売などの事業を開始しており、バイオマス発電燃料など、再生可能エネルギーへの関心も高い。

同社の特徴ポイント

  1. 1.中核は造園工事(緑化)事業であり、2000年に公園等の緑地運営管理事業へと領域を拡張
  2. 2.公共事業の市場縮小に対応すべく、新たな事業機会模索の一つとして緑地運営管理に着目
  3. 3.主な成功要因は、緑化を一環とする植樹の循環全体を捉えた事業ビジョンの再定義