霧島酒造株式会社(宮崎県)

サツマイモ発電で資源循環サイクルを確立

霧島酒造株式会社(以下、同社)は、酒造メーカとして初めてバイオマス発電事業に参入を果たした。芋焼酎の製造過程で発生する「焼酎かす」や「芋くず」を有効活用して発電事業を行っており、この特徴的かつ自社完結型の循環システムは、「サツマイモ発電」として注目を集める。

同社は、焼酎ブームによる事業拡大に伴い、製造時に大量に発生する焼酎かすに頭を悩ませることとなった。2003年からは焼酎かすの廃液処理に取り組み、2006年には焼酎かすリサイクルプラントを建設してリサイクル事業を開始した。増設によって、2012年には国内最大級のプラントとなり、焼酎かすをメタン発酵させることで生成したバイオガスを、焼酎製造ラインのボイラ用燃料としても活用するようになった。バイオガス利用率100%を目指す中で、FITの施行を機に発電事業への挑戦を決意した。事業開始当初の予想を大幅に上回り、年間約700万kWhを九州電力に販売している。同社は、売電を自社が「継続」していくための「手段」として捉えており、今後も地域や社会に貢献する資源循環の仕組みとして取り組む。

同社の特徴ポイント

  1. 1.自社完結型の資源循環サイクルを実現し、発電事業へ参入
  2. 2.焼酎かすや芋くずの有効活用による、ゼロエミッションに向けた取組
  3. 3.地域への貢献・還元を原動力とした、継続的な事業展開