大和化学工業株式会社(大阪府)

環境汚染防止機器で海外市場へ参入

大和化学工業株式会社(以下、同社)は、ドライクリーニング機器の開発・製造事業で創業し、溶剤回収装置や産業洗浄用装置といった環境汚染防止関連機器の製造・販売事業に参入した企業である。同社は、クリーニング市場の縮小を見据え、活性炭吸着によるガス回収や蒸留再生法による洗浄液再生等の技術をコアとして成長市場への参入を果たした。近年は減圧蒸留法を核とした減圧脱水乾燥装置「Take-減」システムを用いて、排水の再利用や産業廃棄物排出量の低減を実現し、循環型社会の形成に貢献している。

海外でも、中国・タイにおいて現地政府との関係性構築に成功し、市場参入を実現している。2012年頃に中国の広東省での展示会への出展を持ちかけられ、試みとして出展したところ、広東省佛山市南海区の環境保護局との接点獲得に成功し、現地企業を巻き込んだ事業スキームを提案するに至った。その内容に強い関心を示した地方政府(南海区)が旗振り役となり、短期間のうちに現地企業との合弁会社設立まで話が進み、中国市場参入を果たした。同社はこうした国内外での事業展開が評価され、2015年には経済産業省の「がんばる中小企業300社」にも選定されている。

同社の特徴ポイント

  1. 1.ドライクリーニング機器の開発・製造におけるコア技術を応用して環境ビジネスへ参入
  2. 2.中国の地方政府と連携し、現地企業との合弁会社設立による市場参入
  3. 3.試験環境の無償提供による顧客接点の拡大と営業力強化