第5節 国内における毒ガス弾等に係る対策

茨城県神栖市については、地下水モニタリングを継続するとともに、高濃度の有機ヒ素化合物を含むコンクリート様の塊を撤去した後の地下水中の濃度変化の解析を行い、汚染メカニズムのさらなる解明を進めていきます。また、汚染土壌及びコンクリート様の塊等について、安全に配慮しつつ本格処理を進めます。緊急措置事業の対象者について、引き続き健康診査及び医療費等の給付を実施し、発症のメカニズム、治療法等を含めた症候や病態の解明を図ります。
神奈川県寒川町、平塚市及び千葉県習志野については、土地改変時の安全確保のための注意事項を示した土地改変指針に基づき、毒ガス弾等による被害を防ぐ対策を実施します。
また、平塚市については、将来における環境リスクの低減の観点から、発見した汚染土壌及び有機ヒ素化合物の原体と考えられる白い塊の掘削、除去、処理等を行うとともに、モニタリングを含め適切な環境管理を行います。
その他の事案については、物理探査の結果、証言情報におおむね合致する探知点が確認された浜松市の事案について、関係省庁及び関係地方公共団体の協力を得て掘削を伴う確認調査を実施します。
環境省毒ガス情報センターにおいては、関係省庁及び地方公共団体の協力を得ながら、継続的に情報収集を行い、集約した情報や一般的な留意事項をパンフレットやホームページ等を通じて周知を図ります。


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