第7節 大気環境の監視・観測体制の整備


 国設大気環境測定所、国設自動車排出ガス測定所及び国設酸性雨測定所を引き続き運営していきます。また、「大気汚染物質広域監視システム(愛称:そらまめ君)」により全国の大気汚染常時監視データをリアルタイムで収集し、監視体制の充実を図ります。
 また、長期的に環境濃度の推移を把握する必要のある有害大気汚染物質について、新たな測定技術を活用した大気環境モニタリングを体系的かつ計画的に進めます。
 さらに、揮発性有機化合物(VOC)に関して、現在の状況と今後の排出抑制効果を把握するため、全国において環境濃度の継続的なモニタリングを行います。
 一方、「花粉観測システム(愛称:はなこさん)」に関しては、今後、測定器を順次配置し、全国の花粉飛散状況が把握できる体制の確立を目指します。
 自動車騒音の常時監視については、適切かつ円滑に行い、全国の自動車交通騒音状況を把握し、広く情報提供します。
 また、放射性物質に係る環境の状況について、離島等の12か所の国設酸性雨測定所において引き続き自動連続モニタリング装置による監視測定を行うとともに、大気浮遊じん、降下物(雨水等)、陸水、土壌等の環境試料中に含まれる放射性核種を調査します。

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