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VOC処理技術分野(中小事業所向けVOC処理技術)

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対象分野の概要
VOC排出抑制技術・脱臭技術分野(中小事業所向けVOC排出抑制技術・脱臭技術)では、「VOC(揮発性有機化合物)排出抑制技術」及び「脱臭技術」を対象としています。VOC排出抑制技術・脱臭技術とは、中小事業所の所有する、塗装、印刷、工業用洗浄、クリーニング等の施設(大気汚染防止法でVOC排出抑制に関する自主的取り組みが期待されている施設等)から排出されるVOC・臭気物質を適正に処理する技術(装置、プラント等)、並びに施設構造の改善等によりVOC排出抑制する技術及び脱臭する技術を対象に実証を行っています。ここでいう排出抑制技術・脱臭技術には、全量に近い処理ばかりではなく、(バイパス処理等による)部分的な処理、施設構造の改善等による局所的な処理・排出抑制・脱臭を含みます。中でも特に低コスト・コンパクトであり、メンテナンスが容易で、商業的に利用可能な技術を対象としています。なお、施設外への排出抑制・脱臭を主目的とした処理技術の他に、各作業工程等における施設内への漏洩・拡散を抑制する技術・装置も想定されます。例えば、ウエスを脱水・蒸留・精製等を行って溶剤を回収する技術などです。
対象技術例の図
【VOC排出抑制技術・脱臭技術分野(中小事業所向けVOC排出抑制技術・脱臭技術)について】
  • VOC(Volatile Organic Compoundsの略:揮発性有機化合物)とは、蒸発しやすく大気中で気体となる有機化合物の総称で、浮遊粒子状物質や光化学スモッグの原因物質の一つです。VOCは塗料等に溶剤として含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチルなど、主なもので約200種類があり、工業用洗浄、印刷、接着、化学工業等様々な分野で排出されています。
  • 近年、「光化学スモッグ」が増加傾向にあることから、大気汚染防止法が改正され、平成18年からVOCの排出規制が開始されました。この改正では、法律による特定の分野への規制とそれ以外の事業者の自主的取組の組み合わせ(ベストミックス)で、平成22年度までに工場等の固定発生源からのVOCの排出総量を、平成12年度と比較して、3割程度削減することを目標としています。
  • 大企業では、設備のクローズ化等によって排出抑制が進んでいますが、中小企業においては、操業形態や経費の面から対策が遅れており、また都市部を中心に生活環境に近接した中小規模事業場からの悪臭苦情が増加し、また苦情の原因となる悪臭の発生源が多様化する傾向にあることから、中小規模の工場・事業場から排出されるVOCを削減するための推進策をさらに実施することが必要となっています。近年、VOC処理技術を用いた処理装置の開発・実用化が進み、特に中小規模の工場・事業場において導入することが可能な小型処理装置の商品化も進みつつありますが、事業者から認知されていないことから、市場での普及が遅れているのが現状です。

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