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グリーン家電エコポイント

環境寄附を使った活動報告


このページの主な内容

環境省総合環境政策グリーン家電エコポイントについて環境寄附を使った活動報告


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特定非営利活動法人
日本ガラパゴスの会

対象分野 自然保護・生物多様性保全
事業者コード K048 

プロフィール

活動ホームページ 日本ガラパゴスの会のホームページ(外部サイト) 
活動形態 中間支援 
所在地(都道府県) 東京都 
問合せ先名称 事務局 
電話番号 070-6429-4770 
設立の目的・課題認識 世界自然遺産第1号であり「進化論のふるさと」と呼ばれるガラパゴス諸島の希少な生態系の保全を目的に設立しました。外来種対策や本来の生態系の回復には長い時間と多大な労力を要し安定的な財源確保が不可欠です。 
活動実績 【現地】ネイティブガーデンプロジェクト(住地域で原生種によるガーデニングを広め、外来植物の拡散と諸島内への侵入を防止)、日本経団連自然保護基金助成事業の計画・申請・報告支援など。【国内】ガラパゴス体験学習ツアー(4回)、シンポジウム(4回)、写真パネル展(各地)、出版物等の監修や情報提供など。 
特記事項  

家電エコポイント環境寄附の活用

事業・プロジェクト名 プロジェクト・フロレアナ(ガラパゴス諸島) 
家電エコポイント寄附の使い途 ガラパゴス諸島で最も早くに人間が移住し、外来種により一部の固有生態系が崩壊の危機に瀕しているフロレアナ島で、生態系の回復事業を行います。島固有の植生再生や、世界でこの島のみに生息するダーウィンフィンチなどの固有生物の保護を行うと共に、島民を保全の担い手として育てるための環境教育や自立支援も行います。 
寄附額に応じた活動例 50,000円~1,000,000円の場合 現地機関(他島)から職員を派遣し、絶滅が危ぶまれる生物の現状調査と外来生物が及ぼす影響を調査します。 
1,000,000円~3,000,000円の場合 住民を保全の担い手として育成すると同時に外来種駆除の手法や固有生物の本来の生息環境を調査研究します。 
3,000,000円以上の場合 外来種の駆除を行い生態系を回復させ、絶滅が危惧されるフィンチなどを本来の生息域に戻す試みを行います。 

事業報告

2009年度
環境寄附
対象期間
環境寄附開始時点 から 2010年4月振込分 まで 
対象期間の
合計寄附額
\69,906   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
当会が支援する「プロジェクトフロレアナ」は、ガラパゴス諸島のフロレアナ島という島全体を保全するもので、2010年に、複数機関の支援と協働により始まりました。外来種により破壊された生態系を復元すると共に、居住する100人ほどの島民の保全への理解を深め、活動に参画してもらうことを目的としています。
科学的価値の高いガラパゴスでの保全活動は、科学者による綿密な生態系調査から始められます。今回寄附頂いた69,906円は、プロジェクトを開始するにあたり行った生物学的基礎調査に使わせて頂きました。研究者やボランティアの島間、島内の移動や滞在費、調査に必要な物資の購入費などの一部に充てました。
調査は、島の30の地点において、維管束植物、地衣類、コケ植物、ハ虫類、鳥類など、諸島固有、あるいはこの島固有の動植物の分布・生息数調査、そして島に侵入した外来種の植物や昆虫などの分布調査を中心に行われました。 
2010年度
環境寄附
対象期間
平成22年5月 から 平成23年4月振込分 まで 
対象期間の
合計寄附額
\860,043   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
フロレアナ島固有の鳥類フロレアナ・マネシツグミは、現在では近くの小島にわずかに生息するのみです。本プロジェクトでは、この鳥のフロレアナ島への復帰が検討されており、今回は、小島での野外調査(生息数や採餌の場所・内容、営巣数や交尾の様子など)を行いました。鳥を捕獲し、タグを付け、体重と体長を測り、鳥痘の有無を調べました。生息数は、全部で278、餌はサボテンの花の蜜やクモ、ムカデなど、2月の繁殖期に低木の樹上などに22の巣を作ったこと、鳥痘はないことなどを確認しました。生息地は無人島で、調査はスタッフとボランティアで4回に渡り行ったため、調査に必要な島間のボートでの移動交通費、島での滞在費、調査に必要な機器・備品費などの一部を、皆様からの寄附で賄いました。また島民に対し、園芸用の外来植物の使用をやめ、在来種を使用して、外来種の移入を防ぐ環境教育活動も行い、この費用の一部としても使用しました。 
2011年度
環境寄附
対象期間
平成23年5月振込分から平成24年9月振込分まで 
対象期間の
合計寄附額
\607,889   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
ガラパゴス諸島で最も入植の歴史の長いフロレアナ島では、入植に伴って侵入した外来種の生態系への影響が深刻です。この島には約150人の島民が住んでおり、人や物資の往来によって侵入する外来種を減らすため、導入が遅れていた検疫システムを構築しました。これには島民の協力が必要で、人材育成や環境教育も平行して行いました。島には1日平均60人の来訪者があり、観光客及び貨物に付着する外来種(主に種子や昆虫、細菌など)の検疫・防除を取り入れました。具体的には靴底の洗浄や殺菌、荷物や貨物の目視検査などです。また外来植物の侵入削減と、島民の子供たちへの啓発のため、小学校に在来種・固有種で構成されたおよそ100aの広さの庭(ネイティブ・ガーデン)を作りました。皆さんから頂いた寄付は、検疫・外来種などの専門家の島間の移動費、そして在来植物の苗約300本の植樹、島内コミュニティの調査費の一部などに使わせて頂きました。