

10月27日(土)、今年度第1回目のファシリテーター養成研修を開催しました。講師はESD-Jの理事でもある
NPO法人エコ・コミュニケーションセンター代表の森良氏。当日は北九州ESD協議会メンバーを中心に、
学生から70代まで幅広い参加者が集まりました。この日の研修の目的は、今後自分の所属する団体や
他の団体でファシリテーターとして、ESDの視点で考えることを助け、ワークショップやプログラム
デザインなどが出来るようになること。
まずアイスブレーキングのじゃんけん列車で
盛り上がり、輪になったところでみんなで肩揉み。文字通り肩をほぐして、リラックスムードが広が
りました。午前のセッションでは自分の活動をどうESD化するか考えた後に、グループで意見交換。午
後からはいよいよワークショップ作り。興味・関心の近い人たちごとにグループを作り、一つのワーク
ショップを考えます。限られた時間、限られた道具で効果的なワークショップを作るために、どのグル
ープも活発な話し合いが続きました。その後、各グループが工夫を凝らして出来上がったワークショッ
プを、皆で体験して、感想を発表しました。
異なる分野から集まった世代の違う人々が
一緒に話し合い、ワークショップを作り出すという今回の内容、特に既存の活動をESD化するというプ
ロセスは参加者にとって期待以上の学びを得たようです。大学生からは「いつもはあまり話す機会がな
い年齢の人と話せて良かった」、年配の方からは「大学生から刺激を受けた」という感想をいただきま
した。また「ファシリテーション技術をもっと学びたい」との声も多く、今後は定期的に勉強会を開き
たいと思っています。
前年度の3月と今回のファシリテーター養成研修の参加者には、
今後北九州市におけるESDファシリテーターとして活躍してくれることを期待しています。
10月20日(土)、21日(日)の2日間、紫川と小倉城に囲まれた北九州市役所横広場で「エコスタイルタウン2007」が開催されました。今年のテーマは「温暖化から、地球を守ろう!」。広場には環境分野で活動する80団体のブースが並び、ステージではコンサートやトークショーなど楽しいプログラムが続き、2日間とも晴天に恵まれ13万人の人出で賑わいました。
今回は北九州ESD協議会もブースを初出展しました。企画会議でメンバーたちが集まって“どうすれば、ESDを知ってもらえるか”考えた結果、パネル展示とクイズ、そしてスタンプラリーを行うことが決定。そのため急ピッチでパネルを作成し、ロゴマーク入りのボールペン、クリヤーフォルダーを景品として準備しました。
当日は、ESD協議会事務局と協議会メンバーが頑張って、北九州のESD活動「未来パレット」をPR! ブースを訪れた人にはESDを紹介したパネルについて解説し、クイズに答えてもらいました。またスタンプラリーでは、協議会メンバーが出展しているブース12カ所に、「スタンプラリーやっています!」と書いた未来パレットロゴ入り看板をぶら下げたところ、会場のいたるところに「未来パレット」「ESD」の文字が出現し、PR効果は抜群! スタンプラリー参加者は「未来パレット」を目印に協議会メンバーのブースを訪れて、そこで色々な体験をしたようです。子どもたちとは「ESDという言葉を覚えてね、テストに出るよ!」「覚えたよ! もう書けるもん」などという楽しい会話をしながら景品を渡しました。
この2日間でクイズ参加者は359人、スタンプラリー参加者は214人。多くの人と触れ合いながらESDをPR出来たこと、また多くの人とつながりが持てたことを本当に嬉しく思いました。余談ですが、パネルの説明をする時に「北九州市は環境省のモデル事業に選ばれ、国連大学からも世界の拠点(RCE)に選ばれ‥‥」と言うと「やっぱり北九州やね」という反応が少なくなく、市民の間でも「北九州市は環境に力を入れている」というのは当たり前のこととして受け入れられているようで、頼もしく思いました。
北九州ESD協議会には、9月21日現在49団体が参加しています(他に個人会員もいます)。それぞれ多岐にわたる分野で活発に活動をしていますが、今回は2つの事例を紹介します。
(1)園児とおじいちゃん、おばあちゃんが世代をつなぐ「エコ交流会」
市内にある光沢寺保育園では、今年のテーマとして様々なイベントに「エコ」な視点を取り入れています。牛乳パックや新聞、広告、ペットボトル、プラスチック包装紙などを使って飾り付けたエコ七夕、「もったいない音頭」を園児や保護者が踊った夏祭り等々、保育園の先生方が創意工夫をこらして、「楽しく環境について考える」機会を園児や保護者に提供しています。また、子どもたちが園で聞いたこと、学んだことを家庭で話をすることで、保護者の間で「子どもに『もったいない』を教わりました」などという声が挙がっています。そうした取組の一環として、市内の環境学習をサポートするボランティア団体とのコラボレーションが誕生しました。これは7月に行われた北九州ESD協議会のプロジェクトチーム会議での「メンバー同士で何か一緒にしませんか?」という提案から始まったものです。
敬老の日に先立ち、9月14日(金)に保育園で「おじいちゃん、おばあちゃんと遊ぼう」が開催され、そこで環境学習サポーターの会が、ゴミを食べちゃう怪獣ゴミラの紙芝居を行い、それからリサイクルの話をしました。質問に答える園児たちの知識におじいちゃん、おばぁちゃんも感心です。その後は各教室で「遊び」の時間。竹とんぼにお手玉、折り紙などの昔からある遊び、そしてエコかるたや、子どもたちに人気だったプラスチック包装紙を使ったステンドグラス作りなど、たくさんの遊びをとおして園児たちだけでなく、大人も自然に多くのことを学んだようでした。園児たちとおじいちゃん、おばあちゃん、先生、サポーターの会の人と、世代を超えてつながったイベントでした。
(2)親子でペットボトル風車作り
まだまだ残暑が厳しい9月21日(金)、若松秋桜(コスモス)会を中心としたボランティアグループが市内の小学校で、ペットボトルを使った風車作りを行いました。対象は小学4年生とその保護者です。作り始める前に、ペットボトルやビンのリサイクルについてお話がありました。それから小学生は班に分かれて風車づくりを開始しました。このペットボトル風車づくりは市内及び隣接市の11小学校で行われ、完成したペットボトル風車は、地域の住民による一斉清掃できれいになった川の欄干に飾られます。
若松秋桜会は7月に行われたESD協議会プロジェクトチーム会議で「この活動を広げるため、多くの人からアドバイスを貰いたい」と投げかけ、この会議に出席された全国事務局の村上さんから「リユース、リサイクルだけでなくリデュースにつなげていけばいいのでは」とアドバイスを頂きました。さっそく今回の風車作りでは資源の話やリデュースの話を分かりやすく伝えていました。若松秋桜会では「今後も協議会メンバーと意見交換をしながら、ペットボトル風車作りを通して、環境問題やリサイクルを身近に感じてもらい、多くの人が関わる街づくりプロジェクトとしてもっと工夫をしたい」と話しています。
北九州ESD協議会ではESD(持続可能な開発のための教育)への理解を深め、多くの人がつながっていく活動を行うため、4〜5月にかけて親しみやすいニックネームの募集を行いました。北海道から沖縄まで全国各地から1,650件の応募があり、選考の結果、「未来パレット」に決定しました。
これは選考委員会において、応募作品の中の優秀作「まなびパレット」をベースに、より発展的に明るく補作したものです。「まなびパレット」応募者(三重県の女性)の「パレットにはいろいろな色をのせます。教育と学びの、いろんな色をいっぱいのせます。そして素敵な絵を描いていきます」とのコメントを参考に、北九州ESD協議会では、「学びを次世代につなぐ」という観点から、時間的広がりを表す「未来」という言葉を使いました。
色々な教育、色々な人をパレットにのせて、真っ白いキャンバスに明るく素敵な北九州の未来を描くため、どうか皆さん「未来パレット」をよろしくお願いいたします。
7月8日(日)、北九州市立男女共同参画センター「ムーブ」で映画「不都合な真実」を上映しました((財)アジア女性交流・研究フォーラム、ユニフェム北九州と共催)。
「不都合な真実」はアメリカ前副大統領のアル・ゴア氏が地球温暖化問題に取り組んでいる様子を追ったドキュメンタリー映画です。この映画をわざわざ市外まで見に行った協議会メンバーたちや、その話を聞いた他のメンバーの「北九州市で見たい」「もっと多くの人が見るべきだ」という声により、北九州市での1日限りの上映が決まりました。
協議会メンバーによる呼びかけで、当日は予想を上回る800人以上の方に来場いただきました。少しでも「ESD」を知ってもらおうと、訪れた人に北九州 ESD協議会のチラシを配り、同時に地球温暖化を防ぐための「エコチェックシート」を市環境局の協力を得て配布し、映画を見終わった後に「気づき」が「行動」へ結びつくように働きかけました。
映画の終了時、場内に拍手が沸き起こったのがとても印象深く、この映画をきっかけに多くの人が「持続可能な社会」を意識して、日々の生活にほんの少しでもESDの視点を持ってもらえればいいなぁと思いました。
5月に行われた総会でチーム制の導入が決まり、6月にその体制が固まりました。協議会メンバーは「プロジェクト」「広報」「調査・研究」チームのいずれかに所属し、チームごとに集まって事業を進めていきます。「プロジェクト」はチームの中でも大所帯(25団体)で、ミーティングではいつも活発に意見が飛び交います。
6月のミーティングで「今の活動に足りないもの」「他団体のために出来ること」について話し合われ、7月のミーティングではその時の話し合いをもとに、幾つかの団体の活動報告を皆で聞いて「今の活動に足りないものを補うためにどうすればいいか」を話し合いました。その結果、これまであまり接点のなかった団体同士が一緒に行うプログラムが提案され、新たな連携と活動の広がりが生まれました。またバックグラウンドの異なる様々な人が集まることで、色々な視点から各団体が行っているプログラムへのアドバイスが行われました。
「広報」チームでは「誰に何を伝えるのか」を話し合った結果、今年度は「教育関係者、市民センターや教育施設などで講座やイベントのプログラム立案にかかわる人」を主なターゲットにすることになりました。現在は「未来パレット」のロゴ、リーフレット作成に取り組んでいます。またESDに関するパネルも同時に作成し、イベント会場で展示する予定です。「調査・研究」チームは、出前講座マニュアルの作成、モニタリング調査に関する話し合いに加え、毎月勉強会を行っています。
また、今年度に入ってから新しく8団体が北九州ESD協議会に加わりました。国際協力、男女共同参画、高齢化社会、環境、企業、大学、NPOネットワークなどジャンルも活動の場も様々な団体が、「ESD」をキーワードに集まり、連携する場が出来つつあります。今後はもっと「つながり」を意識して、ESD に取り組んでいきたいと思っています。
このスペースには、今後各地域の活動様子、
地域の主体者や参加者が感じたこと
今後の予定、イベントの案内など
さまざまな活動のプロセスについて、
地域の人たちによりブログとしてアップされる予定です。
ぜひ生き生きとした地域の取組の報告を楽しみにしていてください。