

9月〜10月は、港区および大田区立小学校の「総合的な学習の時間」(総合学習)との連携を中心に活動しました。
「港区運河めぐり」への参加
港区については、9月18日、「港区運河めぐり」に東京海洋大学(海洋大)教員2名、学生3名、協議会メンバー2名が参加しました。これは、港区青少年委員であり、江戸前ESD協議会メンバーでもある漁業者の方が、区立芝小学校の児童たちに、運河から自分たちの町を見せることを目的に、約10年間続けておられる活動です。当日は、3年生児童30数名が引率の先生4名と金杉橋から乗船、芝浦運河から海洋大のすぐ横を流れる高浜運河を通り、天王洲〜お台場、海面ゴミ処分場を見ました。子供たちは海から見る町の様子に大興奮、同乗させていただいた私たちも、江戸前ESDと小学校の学びを今後、どう結び付けていくのか、たくさんのヒントをいただきました。
江戸前ESD「カフェ」第1号
大田区とは、今年4月にオープンした区立「大森ふるさとの浜辺公園」を活動の場とした総合学習のプログラムが、「江戸前ESDカフェ」として実施されました。9月5日「第2回ふるはまワークショップ」にて、実施内容や準備などの話し合いを行いました。前もって学習用パワーポイントの作成、学生スタッフの研修などの準備を万端整え、10月2日、大田区立大森東小学校の1〜4時間目の授業で、海洋大教員2名、学生9名、協議会メンバー2名による、江戸前ESD カフェを開催し、6年生全員(47名)が参加しました。
プログラムは下記のとおりです。
【プログラム】(要約)
第1部 パワーポイントによる事前学習(小学校の特別活動教室)
大森付近を中心に東京湾の歴史、環境の変化や生き物の変遷、プランクトンと「赤潮」「青潮」の関係などを話しました。
第2部 「大森ふるさとの浜辺公園」にてサンプリング(水の採取)
小学校から徒歩5分ほどの浜で水を汲み、プランクトンネットを使ってろ過した、プランクトンの採取を行いました。
第3部 顕微鏡による生き物(採取プランクトン)の確認とふりかえり(小学校理科室)
大学から運んだ光学顕微鏡の使い方や、スライドグラスの作り方を教えました。見えたプランクトンを図鑑で確認したり、スケッチしたりしました。次にCCD 顕微鏡を使って、プロジェクターに映し出したプランクトンを見ながら、解説をしました。さらに、パワーポイントを使ってプランクトンの種類や特徴を紹介し、「水中の食物連鎖」や「生物の生態系」の話をしました。
参加した児童からは、「食物連鎖という意味が、よくわかった」、「赤潮がどうして発生するのか、勉強になった」という感想が多く出され、中には、「水をきれいにするために、ゴミを出さないようにしたい」と発展的な意見を述べる児童もいました。小学校の先生からは、「学校にも顕微鏡はあるが、頻繁に使ったり、ゆっくり見たりという機会が、なかなか持てなかった。貴重な体験ができて、本当によかった」と感謝のお言葉をいただきました。
今回はじめて、小学校で江戸前ESDカフェをおこない、手探りの状態ながらも大きな手ごたえを感じることができました。これから新たな可能性を広げるとともに、話し合いの中で、活動内容を充実させてゆきたいと考えています。

江戸前ESDは、4月からいろいろな活動を始めています。
| 江戸前ESDの活動: 2007年4月〜8月 |
| 4月 海洋大学生、大田区大森ふるさとの浜辺公園(以降、ふるはま)での環境学習活動に参加開始。 |
| 5月21日〜25日 英国ボーンマス大学から沿岸域管理研究者、実務者の方々が4名来学、1週間の滞在中に東京湾を視察し、前後に沿岸域管理セミナーを2回開催。 |
| 6月18日 海洋大学生企画「『ふるはま』で私たちに何ができるか」ワークショップ開催。 |
| 7月10日 海洋大で江戸前ESD第1回協議会を開催。 |
| 8月2日 港区教員研修にて、12〜13名の小中学校の先生を対象に「ワークショップで学ぼう!江戸前の海〜持続可能な沿岸海洋のための教育〜」実施 |
| 7月23日〜〜 8月30日 江戸前ESD企画展 『江戸前を知ろうー「むかし」と「いま」の東京湾ー』を海洋大水産資料館・図書館と共催。 |
| 8月6日 第1回「ふるはまワークショップ」開催。今年度のふるはまでの具体的な活動計画について話し合う。 |
| 8月22日 江戸前ESD企画展の一環として、 サテライト企画講演会『東京湾を語ろう』 を水産資料館で開催。 |

このスペースには、今後各地域の活動様子、
地域の主体者や参加者が感じたこと
今後の予定、イベントの案内など
さまざまな活動のプロセスについて、
地域の人たちによりブログとしてアップされる予定です。
ぜひ生き生きとした地域の取組の報告を楽しみにしていてください。