
専門家が使う用語を先に説明して、一般の人にも専門的・技術的なことを理解してもらうようにしています。環境落語を始めたのも、面白くして伝えてみればええんやないかと思ったからです。
土壌汚染に関するセミナー等でお忙しいようですが

土壌汚染対策コンソーシアム(以下CSCC)の理事として、月1〜2回のペースで土壌汚染対策関連のセミナーを開催しています。
土壌汚染対策法が施行されたころ、大阪市の中小企業が持っている技術と大企業の営業力・工事受注力とを組み合わせることで、ベンチャー企業支援ができないか、土壌汚染対策関連で新しい工法や手法の研究を役所、民間企業、学識経験者などの各主体の立場で意見交換できる場があればよい、というところからコンソーシアムを立ち上げたんです。そうしているうちにコンソーシアムに土壌汚染の解析や研究、その対策を様々な方から相談されるようになりました。だったら、これまでのように専門技術者向けばかりではなく、一般の人にわかりやすく説明しないと、と思って、次にNPOを立ち上げたんです。これまで土壌汚染はひた隠しにされてエライことになったら発覚するというケースが多かったんですが、そういうのは無くそうやないか・そのためには一般の人にも土壌汚染について知ってもらわなあかんと思ったんです。
土壌汚染はかなり専門的かと思いますが、一般の方向けに説明するのは難しいのでは?
例えば「環境基準」等、CSCCのセミナーの本題の前に前座としてみんなに知ってほしいことや専門家が使う用語を先に説明しています。するとその後の専門的な話は多少難しくなっても大丈夫、理解度が全く違うんです。そうすることで、一般市民の方とか企業の事務部門の方とかにもわかってもらえるようになりました。
また、主婦の方など一般を対象にした市民講座で地球温暖化の話などをする時もあるのですが、30分くらい経つと半分くらいが寝てしまうんです。「すぐ寝よるなー」と、起こすためにギャグを言ってみました。するとパッと起きるんです。で、講義に戻るとまた寝る。またギャグを言うとまた起きる。だったらギャグ言いっぱなしにしようか・・・と。寝ている人を起こすためのギャグを連発していくと落語に近くなってきました。「だったらギャグの中に環境をわかるように入れたらええやん。それやったらもう環境講座の落語を作ったらええやん」と、環境落語を始めたんです。
環境落語!!それは面白そうですね♪

環境落語をはじめる前の頃ですが、大阪市の環境経営推進協議会の総会で落語家の桂米二さんに環境落語をお願いしたことがありました。その際の演目は「始末の極意」という古典落語で、エコが主題になっているような落語というのはなかったんです。「だったら自分で作ってみますわー」と、作ったのが「病気のガイヤ」。米二さんに見てもらったら面白い!との感想をいただきました。そこで、プロの落語作家さんにも見てもらったところサゲの言い回しを変えられただけでOKとなりました。それ以来、自分でネタを作っています。米二さんは今でもたまに「病気のガイヤ」を演じてくれているんですよ。
ネタを作るのに苦労していることはありますか?
落語を作ろう・作ろうと、意識していることは特にあまりありません。毎月やっているセミナーの内容を落語調に変えてしまったらええという感覚です。セミナーでやる話を落語にしているだけなので、余計なことを交えるのではなく、本質的なことしか言わないようにしています。例えば、環境経営をしているたこ焼き屋の話で「まいど環境配慮型屋台」というのがあって、環境経営は何のためにするのか。どんなことをするのか。こんな姿勢でなくてはダメということを、たこ焼き屋のおっちゃんが言うことで市民が理解してくれる。おばちゃんなんかはめちゃくちゃ笑ってくれてますよ。
また、大阪環境カウンセラー協会主催セミナーではいつも新しい話題を取り上げるので、それにあわせて落語も毎回新しくしています。今考えている新しいネタは「我が家のエネルギー対策」。エネルギーの自給自足という話になる予定です。
大阪環境カウンセラー協会では年4回セミナーがあり、環境落語がレギュラープログラムとなっているので、3ヶ月に1回は新作を作ろうという意識ができています。それも落語を続けられるポイントでしょうね。そこで新作を披露して、ウケるかどうかを確認して、もしウケない時は別の機会にリベンジするようにしています(笑)。








