総合環境政策

川に学ぶ体験活動指導者の育成に関する事業(特定非営利活動法人 川に学ぶ体験活動協議会(RAC))

■事業概要

事業名称 川に学ぶ体験活動指導者の育成に関する事業
事業内容 NPO法人川に学ぶ体験活動協議会(以下「RAC」という。)は、川に親しみ川に学ぶ体験活動を普及するため、安全かつ楽しく水辺に誘う ことの出来る人材を、当法人が定める所定のカリキュラムに沿って養成し、「RAC指導者」として登録する事業を行うものである。
分野 環境教育
事業種別 育成事業
事業の行われる場所 全国各地域
対象者の範囲 初級(リーダ)16歳以上
中級1(インストラクター1種)20歳以上 且つ初級指導者として1年以上活動
料金・手数料 登録手数料3,000円(別途講座開催団体への受講料あり)
登録年度 平成20年
主務省 国土交通省、環境省

■事業内容

講習等について

講習等の内容

時間数

講師名

「川に学ぶ体験活動の理念」

RACの意義を理解し広く一般に伝えることができる。

RAC指導者認定制度を知り、参加する方法を理解する。

講義1h

斉藤 隆

「川という自然の理解」

川という自然の体系的な仕組みや生態系について基礎的な概要を知る。

講義1h

実技2h

中原 優人

「川と人、社会、文化の関わり」
川と人の暮らしの関わりについて基礎的な事柄を理解する。
人の生き方、暮らし方と川との関連について知る。

川と関連して生まれた技能・芸能・伝統文化について初歩的な知識を得る。

(省令第4条第三号二関係)―指導上のねらい―より
(1)川と調和した暮らしを築くために、川の自然の仕組みに配慮したライフスタイルについて考えてもらう。

(2)人の社会、文化が川という自然と深く関わりながら成り立っていることを認識する。

(3)川と関連して生まれた技術や芸能、伝統文化などの体験を通じ、その背景となっている川という自然のあり方に気づく。

講義1h

実技2h

田中 謙次

「安全対策について」

RACでの安全対策、安全管理について知る。

基本的な救急処置法を実習、経験する。

指導者の責任、その範囲について知る。

講義1h

実技3h

北川 健司

「川に学ぶ体験活動の基礎技術」

川に学ぶ体験活動における基礎的な技能の必要性を知り、これらを修得する。

自然環境への配慮・他利用者への配慮・川でのマナーの必要性を知る。

講義1h

実技3h

田中 清也

「プログラム作りの基礎知識」

川に学ぶ体験活動に適したプログラム作りの基礎知識を知る。

講義1h

塚原 俊也

「対象となる参加者のことを知る」

参加者の状況を指導計画の組み立てに活かすことの意味を理解する。

指導者として参加者に配慮すべき事柄について理解する。

川に学ぶ体験活動を提供する指導者として心構えを認識。

講義1h

実技1h

齋藤 隆

省令第4条第2項第一号ロ関係

環境の保全に関する指導又は協働取組の促進に必要な知識又は技能に関する事項

当法人は平成10年の河川審議会・川に学ぶ小委員会の提言「川に学ぶ社会を目指して」を具現さするために、先ずは川の指導者が重要だという認識から、指導者を養成するために官民連携して設立された組織です。その指導者養成カリキュラムでは、川から森や海を含めた流域という視点を取り入れて、講師はその分野で10年以上の経験を有する専門家が指導することになっています。特に川の環境を保全するためには様々な知識、技術を備えた指導者を養成する必要があるという観点から、川の体験活動指導者の初級カリキュラムでは、生態系に関する知識や、川と人との繋がりや、文化的な側面について知るだけなく、それらを効果的に指導する方法やプログラムづくりについても学ぶことになっています。
具体的には下記のような流れで指導を行っています。
・川での環境の保全は先ず五感を通じて感じる体験を行う。
・体験を通じて感じたことを「ふりかえり」を通じて評価を行う。
・そして自らの生活等との関わりについて考えるよう促す。
・指導者の重要な役割は参加者の「気づき」を引出すことと伝えること。
・ 指導者としてプログラムの企画立案手法について学び実際にプログラムを構築する。

環境の保全に関する指導の安全な実施に必要な知識又は技能に関する事項

安全に関する指導は初級カリキュラム「安全対策について」の科目において重点的に実施しています。
 その具体的な内容等は下記の通りです。
〇目標
・川に学ぶ体験活動での安全対策、安全管理について知る。
・救急処置法の基本的な方法を実習、経験する。
・指導者の責任について、またその範囲について知る。
〇指導上のねらい
・川に学ぶ体験活動では、常に危険を伴う要素があることを認識してもらう。
・安全対策、安全管理のための基本的な考え方と技術を理解してもらう。
・危険予知の必要性を認識してもらう。救急法の初歩的な経験をする、さらに活用するためには継続した教育が必要であることを伝える。
上記の目標やねらいを中心に、プログラムづくりで必要な要素(下見、保険、事前準備)を講習内容全体で取り上げる。講師にはRAC・CONE(NPO法人自然体験活動推進協議会)トレーナー、RAJ(日本リバーガイド協会)、RESUE3(急流水難救助対応プログラム認定団体)認定ライセンス保持者、JSCA(日本セーフティカヌーイング協会)インストラクターなど、十分に経験をつんでいるものが担当する。

省令第4条第2項第一号ハについて

講習等を受けようとする者の安全の確保を図るための措置

講習全体のリスクマネージメントについては、RACトレーナーの指導の下、消防・警察・病院への緊急連絡網の完備、ファーストエイドの準備、心肺蘇生法の習得、その他、下見や機材、危険生物についての勉強等を行っている。またRACの講習会はRAC保険に加入していることに加え、それぞれの講座開催時に傷害保険、賠償責任保険等にも加入している。

 

■活動実績と活動計画

■育成者数実績

令和4年度育成者数 183名
令和3年度育成者数 73名
令和2年度育成者数 109名
令和元年度育成者数 156名
平成30年度育成者数 161名
平成29年度育成者数 206名
平成28年度育成者数 206名
育成者の総数 7,222名
川の指導者を受講する人については、最近は保育士の人たちが多くなっている。自分たちが保育をする時に活用ができるようである。児童を自然の川で遊ばせたいという保育士も増える傾向にある。
 

■育成者のその後の活動状況

川の指導者資格を取得した人たちは、地元の川遊びのイベントなどのサポートを行っている。

■育成者へのフォローアップ状況

指導者登録をした方には年に4回~5回くらいメーリングリストで情報をお送りしています。また、年一回開催される全国大会やフォーラムについての案内を送っています。

■事業に関するPR・メッセージ

昨今、川の水難事故が多発しています。川を安全に楽しく活動する為に、川の危険箇所やどうすれば安全に遊べるのか知ってもらえる講座を行っています。
ライフジャケットの効果についても勉強することができます。

■実施主体

事業者名 特定非営利活動法人川に学ぶ体験活動協議会(RAC)
団体概要 当法人は平成12年9月に12団体で設立をして、平成17年にNPO化をしました、現在は約100団体からの会員をする組織になりました。川の指導者の育成や川での水難事故防止についての活動も行っており、ライフジャケットや諸々の川活動の機材レンタルを行っています。また、指導者の派遣などもお行っております。
ホームページ https://rac-kawaiku.jp/
住所 東京都北区田端1-11-1勘五郎ビル104号
電話 03-5832-9841
FAX 03-6893-2642
E-mail rac@rac.gr.jp
問合せに関する注意事項 RAC事務局の連絡可能な時間帯
平日 9:30~18:00