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屋久島国立公園の見どころ

屋久島
宮之浦岳の写真
宮之浦岳
屋久島
屋久島の最大の魅力は山です。九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を筆頭に、標高1,000mを超える山々が39以上連座しており、九州地方の高い山の1位から8位までが屋久島にあります。また、モッチョム岳(940m)などの集落から見える山々も1,000m級の標高を有します。特に標高1,600m以上の山岳部では、4月から6月にかけて、アセビやヤクシマシャクナゲなどが季節を追うように咲き乱れ、山々を美しく彩ります。
また、屋久島には二つの魅力があります。一つは、巨樹・巨木が息づく荘厳な森林景観です。代表的なヤクスギとして知られる縄文杉などを育んだ屋久島特有の森林は、標高1,000mから1,400m付近に広がっています。もう一つは亜熱帯から冷温帯までの連続した植生が残されていることで、このような植生の垂直分布は西部地域でみることができます。この二つの屋久島の魅力は、世界自然遺産の顕著で普遍的な価値として認められています。
モッチョム岳の写真
モッチョム岳
ヤクシマシャクナゲの写真
ヤクシマシャクナゲ
宮之浦岳
宮之浦岳の写真
宮之浦岳
九州最高峰(1936m)の山頂からは360度の大展望が広がり屋久島の山々を一望できます。また山頂周辺は、春にはアセビやヤクシマシャクナゲの花で彩られ、冬には積雪により白銀の世界に変わります。
白谷雲水峡
白谷雲水峡の写真
白谷雲水峡
苔が繁茂する原生的な森林と花崗岩が削られた渓流を観賞できる場所で、標高600m~1050mに位置します。屋久島の自然休養林の1つで、ヤクスギと照葉樹の混生した針広混交林を散策できます。
ヤクスギランド
ヤクスギランドの写真
ヤクスギランド
その名の通り数多くのヤクスギを観賞できる場所で、標高1000m~1300mに位置します。屋久島の自然休養林の1つで、森のなかには古い切り株なども残され、かつての林業の営みも垣間見ることができます。
大川の滝
大川の滝の写真
大川の滝
落差88mの屋久島を代表する雄大な滝です。屋久島では、降り注いだ雨が岩盤の上を一気に流れ落ちるため、雨の直後に豹変する姿も魅力です。
西部地域
西部地域の写真
西部地域
世界自然遺産地域に車で入れる場所です。日本有数の面積を誇る照葉樹林が広がり、ヤクシマザルとヤクシカが数多く生息する地域でもあります。緑のトンネルのなか、サルやシカを観察できます。
永田浜
永田浜の写真
永田浜
日本一アカウミガメが上陸する砂浜で、ラムサール条約湿地に登録されています。東シナ海に口永良部島を望む島内最大の砂浜で、5月から7月には、ウミガメの産卵も観察できます。

口永良部島
マルバサツキの写真
マルバサツキ
口永良部島
口永良部島の魅力は、火山と海です。
島の東部は活火山を含む新しい火山体からなり、古岳山頂では、噴気孔からガスが出る火や火山ガスの影響を受けた植生などの火山景観が見られます。特に6月から7月は、山頂付近のマルバサツキが開花し、山肌がピンク色に染まります。また、島内各所に温泉が湧いており、照葉樹林やリュウキュウチクの草原で覆われた「緑の火山島」での温泉めぐりも一興です。
一方海は、タイドプールや奇岩が残る自然海岸に加え、浅瀬でも亜熱帯性の魚とサンゴ群集を観察できる美しい海域景観が魅力です。
古岳
古岳の写真
古岳
口永良部島の東部に位置し、現在も活発に活動を続ける火山体です。山頂付近はダイナミックな火山景観が広がっています。6月から7月にかけてはマルバサツキが咲き乱れ、山肌がピンク色に染まります。
古岳登山道から見る屋久島
古岳登山道から見る屋久島 の写真
古岳登山道から見る屋久島
屋久島では決して見ることのできない景観が口永良部島にはあります。2つの島は12kmしか離れていませんが、全く異なる自然を体感することができます。
※現在登山道立入禁止。
寝待の立神
寝待の立神の写真
寝待の立神
口永良部島は海岸の大部分が自然海岸として残されており、寝待の立神(たてがみ)を代表に、切り立った海食崖や海食洞窟などの特異な景観が見られます。
湯向温泉
湯向温泉の写真
湯向温泉
火山島である口永良部島には、趣の異なる4つの温泉があります。その1つの湯向温泉は、湯向集落にある温泉です。「湯の花」が舞う離島の秘湯です。

アクティビティ

里のエコツアー
里のエコツアーの写真
里のエコツアー
屋久島の魅力は自然だけではありません。屋久島と口永良部島では、里の魅力も発信しています。地元の方々の案内で集落ごとに異なる歴史や文化を直に感じてみて下さい。
関連リンク(屋久島里めぐり推薦協議会)
里のエコツアーの写真

生きもの

縄文杉
縄文杉の写真
縄文杉
樹齢1000年以上のヤクスギの中で、確認されている最大のヤクスギが縄文杉です。樹齢は諸説ありますが約2000年~7200年とされ、ずんぐりした樹形は台風の常襲地帯に育つヤクスギの特徴をよく表しています。
ヤクシマリンドウ
ヤクシマリンドウの写真
ヤクシマリンドウ
屋久島の固有種。屋久島の高山の岩場に生育し、8~9月に青紫色の花を咲かせます。
ガジュマル
ガジュマルの写真
ガジュマル
熱帯から亜熱帯地方に分布するクワ科の常緑高木で、九州の屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに分布します。枝から気根を垂らし絡まる姿は、熱帯の森を彷彿とさせます。
永田浜のアカウミガメ
永田浜のアカウミガメの写真
永田浜のアカウミガメ
屋久島の永田浜は日本一アカウミガメが上陸する砂浜です。東シナ海に口永良部島を望む島内最大の砂浜で、5月~7月にはアカウミガメの産卵が観察できます。
エラブオオコウモリ
エラブオオコウモリの写真
エラブオオコウモリ
オオコウモリの仲間で翼を広げると80㎝ほどになります。口永良部島とトカラ列島のみに分布し、国の天然記念物に指定されています。