八幡平山頂と八幡沼を巡るこのコースは、八幡平の代表的なトレッキングコースです。遊歩道が整備されており、高山のお花畑やアオモリトドマツの樹林、火山活動によってできた湖沼など、八幡平の自然を手軽に楽しむことができます。
また天気が良い日は、コース内の展望台から鳥海山や岩手山など北東北の山々を望むことができます。手軽にアクセスできることでも有名で、コース入口である八幡平山頂レストハウスには駐車場があり、また盛岡駅や田沢湖駅からバスも出ています。
区間 | 時間 |
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八幡平山頂駐車場→見返峠 | 約20分 |
見返峠→源太森 | 約1時間 |
源太森→八幡平頂上 | 約40分 |
八幡平頂上→八幡平山頂駐車場 | 約30分 |
区間 | 交通機関名 | 時間 |
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盛岡駅-八幡平頂上 | 岩手県北バス | 約2時間 |
田沢湖駅-八幡平頂上 | 羽後交通、秋北バス | 約2時間20分 |
八幡平自然探勝路を歩くと、大小様々な湖沼が眼前に現れます。これらの中で一番大きな沼が、八幡平のシンボルでもある八幡沼です。約六千年前の火口群に水がたまったこの沼は、今でも輪郭からその名残を感じられます。八幡沼展望台からは、青い空を写しながら静かにたたずむ八幡沼の姿を見ることができるでしょう。また近くにある鏡沼では、5月頃になると水面に「竜の目」が現れます。
八幡沼に広がる湿原には木道が通っており、ヒナザクラやワタスゲなど多くの湿原植物が咲き競う中を歩くことができます。特に、八幡沼の南側の木道は「キスゲ通り」と呼ばれ、7月下旬から8月上旬にかけてニッコウキスゲの美しいお花畑が広がります。春のミズバショウ、夏のヒメシャクナゲやコバイケイソウ、秋の草紅葉と、湿原植物のお花畑は八幡平の四季を彩ります。
八幡平は、冬の時期になるとスノーモンスター(雪の怪獣)と呼ばれる大きな樹氷が現れることで有名で、その迫力は世界でも有数のものです。冬の山は吹雪がおきたり重装備が必要であったりと手軽に行けるものではありませんが、その苦労に見合う景色が待っています。
夏の間、怪獣達はアオモリトドマツと呼ばれます。八幡平頂上から見返峠までの散策路では、八幡平を象徴する彼らの美しい緑の中、気持ちの良い散策を楽しむことができます。