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瀬戸内海国立公園の見どころ

関門海峡(福岡県北九州市・山口県下関市)
関門海峡の写真
関門海峡(福岡県北九州市・山口県下関市)
本州と九州を隔て、壇ノ浦と和布刈の間は早鞆の瀬戸と呼ばれています。火の山公園、みもすそ川公園、めかり公園などが関門海峡の展望地です。
国東半島の大不動窟(大分県国東市)
国東半島の大不動窟の写真
国東半島の大不動窟(大分県国東市)
古くから僧侶達により峯入行が行われ、この峯入り道を基本に国東半島峯道ロングトレイルが整備されています。岩壁に穿たれた岩屋から奇岩絶峰が眺望できます。
姫島の観音崎(大分県姫島村)
姫島の観音崎の写真
姫島の観音崎(大分県姫島村)
観音崎の断崖は黒曜石からなり、石器時代にここで産出された黒曜石が全国の遺跡から出土しています。国の天然記念物や日本ジオパークに指定されています。
宮島の嚴島神社と弥山(広島県廿日市市)
宮島の嚴島神社と弥山の写真
宮島の嚴島神社と弥山(広島県廿日市市)
日本三景の一つである宮島は、日本を代表する景勝地です。嚴島神社と背後の弥山原始林(天然記念物)が、平成8年、世界文化遺産に登録されました。
弥山
弥山の写真
弥山
宮島の嚴島神社の後背地に位置する弥山は、古くから山岳信仰の対象となっており、天然のモミ・ツガ林や南方系のミミズバイなどの原生林が見られます。展望台や登山道が整備されており、初心者から登山を楽しむことができます。
屋代島(周防大島)の海域公園(山口県周防大島町)
屋代島の写真
屋代島(周防大島)の海域公園(山口県周防大島町)
日本最大規模のニホンアワサンゴ群生地が確認され、良好な藻場とあわせ、その保護を図るために海域公園地区に指定されています。
大島カレイ山としまなみ海道(愛媛県今治市)
大島カレイ山としまなみ海道の写真
大島カレイ山としまなみ海道(愛媛県今治市)
島にある展望台からは、伯方島、大三島などの多島海景観や村上水軍の本拠地があった能島が望めます。サイクリングでしまなみ海道を渡ることができます。
積善山(愛媛県上島町)
積善山の写真
積善山(愛媛県上島町)
岩城島の中央部の積善山は3,000本に及ぶ桜の名所として知られています。山頂展望台や登山道から望む稜線部の桜並木と芸予諸島の多島海景観が見事です。
仙酔島の五色岩(広島県福山市)
仙酔島の五色岩の写真
仙酔島の五色岩(広島県福山市)
古くより潮待ちの港として栄えた鞆の浦の沖にある仙酔島は「仙人も酔うほど美しい」といわれる景勝地です。流紋岩質凝灰岩が風化した五色岩の露頭がみられます。
鷲羽山(岡山県倉敷市)
鷲羽山の写真
鷲羽山(岡山県倉敷市)
鷲羽山から一望できる備讃瀬戸、塩飽諸島の多島海景観は、国立公園指定の決め手ともなった随一の展望地です。鷲羽山を要する下津井は潮待ちの港として栄えました。
王子ヶ岳(岡山県倉敷市・玉野市)
王子ヶ岳の写真
王子ヶ岳(岡山県倉敷市・玉野市)
花崗岩の巨岩・奇岩の造形美が連なる特異な山容をもち、山頂からは備讃瀬戸が一望できます。山麓には白砂青松の渋川海岸があり海水浴場に利用されています。
屋島(香川県高松市)
屋島の写真
屋島(香川県高松市)
屋島は周囲を崖で囲まれ、頂上を水平な固い溶岩で覆われたテーブル状の台地です。その特徴的な形状は、古くから海路の目印として親しまれるとともに、飛鳥時代には古代の山城として利用され、平安時代末期には源平合戦の舞台となりました。山上の展望台からは備讃瀬戸の多島美や讃岐平野を一望できます。
五色台(香川県坂出市・高松市)
五色台の写真
五色台(香川県坂出市・高松市)
五つの峰が連なる五色台には、野外体験施設や史跡、遍路道があり、ハイキングや自然観察、歴史探訪などが多様に楽しめ、特に備讃瀬戸の夕景は抜群です。
唐荷島(兵庫県たつの市)
唐荷島の写真
唐荷島(兵庫県たつの市)
神武天皇の時代に作られ、江戸時代は、参勤交代のために最大の宿場町として栄えた室津の沖合にある3つの小島です。大潮の干潮時には2つの島が陸続きとなり歩いて渡ることができます。
鳴門の渦潮
鳴門の渦潮の写真
鳴門の渦潮
干潮と満潮時に見られる大小多数の渦潮は、深い海溝と浅瀬、播磨灘と紀伊水道から流れ込む速い潮流のぶつかりなど鳴門海峡特有の地形によって発生します。大潮時には、最大直径20mもの渦潮が見られます。
成ヶ島(兵庫県洲本市)
成ヶ島の写真
成ヶ島(兵庫県洲本市)
北側の成山と南側の高崎を結ぶ延長約3kmの砂州からなり、かつて「淡路橋立」と呼ばれていました。島の中央部に塩性湿地があり、希少な動植物が生息しています。
加太・友ヶ島(和歌山県和歌山市)
加太・友ヶ島の写真
加太・友ヶ島(和歌山県和歌山市)
和泉層群の互層が隆起・傾斜した海食崖や波食棚などの特異な景観がみられ、加太展望台からは紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島群島が眺望できます。
友ヶ島群島の一つである虎島には、令和2年に日本遺産『「葛城修験」- 里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』に登録された役小角が開いた修験道「葛城二十八宿」の最初の経塚、「序品窟」があります。
大阪湾
大阪湾の写真
大阪湾
瀬戸内海の東端に位置する大阪湾は、主に兵庫県と大阪府の陸域に囲まれた閉鎖性の海域です。このうち、大阪府の最南端にある岬町には、大阪府唯一の自然海浜があるなど、釣りや紀淡海峡の眺望を楽しむことができます。
海水浴
海水浴の写真
海水浴
外海から隔たれた瀬戸内海は、穏やかな波と花崗岩が風化してできた白い砂浜、防風・防砂の松林の青さが映える美しい海水浴場が各所に整備されています。中には潮汐で繋がる砂州や砂紋の見られる場所もあります。

生きもの

アマモ場
アマモ場
瀬戸内海は遠浅の海域が多く、アマモ場やガラモ場などの藻場が発達しています。アマモ場は「海のゆりかご」と呼ばれ、海の生きものたちの住みかや産卵場となっています。
ニホンアワサンゴ
ニホンアワサンゴの写真
ニホンアワサンゴ
温帯域に生息する東アジアの固有種で、丸い骨格に複数のポリプから形成されたサンゴです。山口県周防大島南沖には世界最大規模の広さを有する群生地があり、瀬戸内海国立公園唯一の海域公園地区に指定されています。
ハマゴウ
ハマゴウの写真
ハマゴウ
強風と乾燥、塩性に耐える葉や樹形をした常緑低木の海浜植物のひとつです。砂浜などの沿岸部に生育し、7~9月頃には立ち上がった枝先に芳香のある青紫色の花を咲かせます。
アカマツ・クロマツ
アカマツ・クロマツの写真
アカマツ・クロマツ
瀬戸内の植生は貴重な自然林が残るだけでなく、クロマツ、アカマツなどの二次林が大部分を占め、瀬戸内風景の特徴である人文景観を創出しています。しかし、近年、松枯れが進み、照葉樹林への移行が見られます。
カブトガニ
カブトガニの写真
カブトガニ
波の穏やかな浅海と広大な干潟と砂浜をもつ瀬戸内海一帯と北九州の一部の干潟に生息し、「生きた化石」とも言われています。岡山県笠岡市や山口県山口市で見られますが、干潟の埋め立てなどにより、数を減らしつつあります。
スナメリ
スナメリの写真
スナメリ
体長は1.5~2m、体色は灰色で背びれのない小型のイルカの仲間です。日本沿岸では、仙台湾、伊勢湾、瀬戸内海などに生息しています。瀬戸内海では、水質汚染や海砂採取によるエサのイカナゴの激減により数が減っています。