鴛泊コースの雪は、ほぼ無くなりました。高山植物も咲き始めて、夏山登山を楽しめるでしょう。しかし、ここ数日登山者数が増えて山頂付近の登山道では渋滞の発生が見られます。この付近の周囲は崖で、足元は崩れやすいガレ場です。お互いに声をかけあって譲り合いましょう。ツアーなど、大人数の場合は、小グループずつに分かれて譲り合うなどの工夫をして、全体の流れをスムーズにして下さい。また、山頂は狭く、混雑時は休憩に不向きです。ここも他の登山者とスペースを譲り合いましょう。
沓形コースは9合目より上部の急斜面に雪渓が残っています。登山口の標高は鴛泊コースよりも200mほど高いのですが、コースタイムは変わりません。10本爪以上のアイゼンを持ち、ステップの無い硬い雪渓を通過する技術と状況判断力を持つ上級者以外、安易に踏みこまないでください。
開花情報(鴛泊コース)
- 登山口~八合目
- クロツリバナ、ウコンウツギ、オオアマドコロ、ミヤマオグルマ、エゾヤマゼンコ、キバナノコマノツメ など
- 八合目~山頂
- エゾエンゴサク、ミヤマハタザオ、イワベンケイ、キバナシャクナゲ、エゾノハクサンイチゲ など
その他の情報
携帯トイレブース
- 鴛泊9合目トイレブース破損のため現在閉鎖中。ご注意ください。
- 沓形コース夜明かしの坂は、テント式トイレブースを設置。
沓形コース
9合目~鴛泊コースとの合流点間(通称:親知らず子知らず)の3箇所に雪渓が残っています。40度以上の急斜面のトラバースで、ステップはありません。滑落も発生しています。日陰斜面なので雪は硬く、通過には10本爪以上のアイゼンが必要になります。
登山に当たって
- コースタイム
- 鴛泊コースの往復で標準10~11時間所要します。標高差は1,500m。目安として、八合目の長官山まで4時間以上所要するようでしたら、それ以上進むのは危険です。しっかりと計画を立てましょう。
- 水
- 利尻山には水場がありません。ただし行程が長いので、少しずつ水分補給をして疲労軽減に努めてください。汗をかかなくても体の水分は失われます。
- ストック
- 土壌保護のため、キャップを装着してご利用ください。
- トイレブース
- 各トイレブース間の距離(時間)を把握しておくことで、女性の方でも安心して水を飲むことができます。あらかじめ登山地図などでご確認ください。
- 登山計画書
- 携帯電話はバッテリー切れに備え、メンバー全員の番号を記入してください。
- マナー
- 休憩時、他の登山者とのすれ違い時等、いかなる場合も植物の上に踏み込まないでください。荷物の投げ置きや、座り込みも厳禁です。
詳しくは利尻速報をご覧ください。