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尾瀬国立公園の取組み

公園設備の整備と自然環境の保全

尾瀬を訪れた人々が安全に、そして快適に自然環境とふれあうことができるよう、公園計画に基づき、園地・野営場・木道・公衆トイレなどの利用設備の整備を行っています。
また、自然景観を保護し、豊かな生物多様性を守るため、動植物の保護、景観保全、調査などの取り組みを行っています。

公園利用の適正化

貴重で繊細な自然環境を保全し、将来世代に引き継ぐために、利用の現状を踏まえ、利用の適正化を図る手法などについて検討するとともに、安全で快適な利用の確保の方策について調査研究を行っています。その一環として、福島県御池~沼山峠間、群馬県津奈木橋~鳩待峠間、大清水~一ノ瀬間でマイカー規制を実施し、国立公園へのアクセス時の車両混雑の回避と排ガスによる自然環境への影響を低減しています。

ニホンジカ対策

高山植物を採食するシカの写真

高山植物を採食するシカ

近年、ニホンジカが増え、各地で問題になっています。尾瀬でも1990年代半ばに生息が確認されて以来、湿原をはじめとする植生の撹乱が目立つようになり、本来の生態系に回復不可能な影響が及ぶ可能性が危惧されています。
環境省では、関係機関と「尾瀬国立公園シカ管理方針」を策定し、連携を図りつつ、国立公園内での捕獲の実施や、より効果的な対策を行うための各種調査などを行っています。