結果報告
日光国立公園那須管理官事務所では、那須連山への主要な登山口である峠の茶屋登山口において登山者カウンターを設置し、今年度5月1日から11月30日までの間の利用者数調査を実施しました。
その結果、峠の茶屋登山口の利用者数は、入山者が計35,948人、下山者が計41,762人であり、昨年度と比較すると、入山者で11.8%減、下山者で24.5%減となりました。
日光国立公園那須甲子地域の那須連山は登山利用が多く、中でも茶臼岳(標高1,915m)は今でも噴煙をあげる荒々しい火山景観や山頂からの展望が人気であり、山頂付近まで整備されたロープウェイにより手軽に登山を楽しめることが特徴です。
近年のロープウェイ利用者数は年間約30万人であり、那須連山における登山利用の大半を占めています。環境省では、国立公園の適正利用の推進に資するため、ロープウェイを利用しない登山者数の把握を目的として、平成22年度より峠の茶屋登山口に登山者カウンターを設置し、利用者数を調査しています。
設置した登山者カウンターは、赤外線反射を利用したセンサーにより自動的に通過人数をカウントする仕組みとなっています。日時と方向(上り下りを識別)が記録され、登山者数を把握することができます。
2020年4月22日から11月30日まで
※集計期間は5月1日から11月30日まで
令和2年度及び令和元年度利用者数は表1のとおりです。令和2年度の峠の茶屋登山口における入山者数は計35,948人、下山者数は計41,762人でした。令和元年度と比較すると、合計で約20%減少しました。この主な原因は、新型コロナウイルス感染の拡大予防対策としての外出自粛要請によるものと考えられます。しかし自粛要請が緩和されてからは登山者数はしだいに回復し、8月以降はほぼ例年並になりました。
環境省 日光国立公園那須管理官事務所 担当:善養寺
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