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南アルプス国立公園の取組み

ニホンジカ対策

悪沢岳に設置された防鹿柵の写真

悪沢岳に設置された防鹿柵

南アルプスでは、平成10年ごろから稜線付近に現れるニホンジカが増加し、高山帯を彩るお花畑での食害が深刻化しています。この問題に対し、平成21年に関係行政機関による南アルプス高山植物等保全対策連絡会が設置され、対策方針が策定されるとともに様々な事業を実施しています。例えば、モニタリング調査やニホンジカの捕獲、防鹿柵の設置によるお花畑の保護、裸地化してしまった場所への土壌流出防止などの対策が進められ、高山帯の景観の復元を目指しています。

希少動植物保護の取り組み

キタダケソウ生育地の侵入防止柵の写真

キタダケソウ生育地の侵入防止柵

キタダケソウやライチョウについては種の保存法に基づいて保護増殖事業計画を策定し、その生育地や生息地の保護を図っています。例えばキタダケソウについては、盗掘などを防ぐためのパトロールや生育状況のモニタリング、生育環境の改善などに取り組んでいます。