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事例とデータベース

原材料調達を通じた持続可能な森林利用の推進

プロジェクト名称:
持続可能性を考えた「フェアウッド調達」
活動主体名:
積水ハウス株式会社/(一社)フェアウッド・パートナーズ
  • 事例の分類:原材料調達

プロジェクトの概要

積水ハウスは、フェアウッド・パートナーズ(注1)との協働により、環境に配慮し、社会的に公正な木材であるフェアウッドの調達を進めています。同社が2007年4月に策定した「木材調達ガイドライン」ごとに、調達する木材を5点満点で評価し、合計点で4つのランクに分類、最も上のSランクの木材を増やしていくという取り組みです。2012年には、人権や労働慣行に関する世界的な関心の高まりを受け、伐採地住民への倫理的配慮等も反映してガイドラインの内容を見直しました。この取り組みは、第1回生物多様性アワード(主催:環境省、イオン環境財団)や第11回グリーン購入大賞優秀賞、「第8回 日本環境経営大賞」の最上位賞などを受賞しており、外部からも高い評価を得ています。

「持続可能性を支える10の調達指針」(2012年度改定)

  1. 違法伐採の可能性が低い地域から産出された木材
  2. 貴重な生態系が形成されている地域以外から産出された木材
  3. 地域の生態系を大きく破壊する、天然林の大伐採が行われている地域以外から産出された木材
  4. 絶滅が危惧されている樹種以外の木材
  5. 生産・加工・輸送工程におけるCO2排出削減に配慮した木材
  6. 森林伐採に関する地域住民等との対立や不当な労働慣行を排除し、地域社会の安定に寄与する木材
  7. 森林の回復速度を超えない計画的な伐採が行われている地域から産出された木材
  8. 計画的な森林経営に取り組み生態系保全に寄与する国産木材
  9. 自然生態系の保全や創出につながるような方法により植林された木材
  10. 資源循環に貢献する木質建材

プロジェクトの特徴

木材調達を通じた森林保全活動を、サプライヤーや顧客を巻き込み本業の中で行うことは、日本の住宅メーカーでは初めてのものといえます。積水ハウスの担当者は、「世界ではすでに厳しい基準で木材の囲い込みが進んでいます。木材調達については早く手をつけた方が優位性を確保できると私たちは考えているのです」と、フェアウッド調達を「他社と差異化して存続するための経営戦略の一つ」と位置づけている点も大きな特徴です。また、サプライヤーへの浸透に際しては、木材に関する様々な情報をNGOから取得し自らアドバイザー的な役割を果たしながら、木材をめぐる社会的課題について共に解決していくというスタンスを重視しています。

連携のポイント

積水ハウスのこの取り組みは、持続可能性や生態系に配慮をした木材調達のあり方を訴える複数のNGO/NPOの情報提供・問題提起に応じる形で始まりました。
パートナーシップにより、木材のエンドユーザーである住宅メーカーが生産地の情報を共有することによって、住宅メーカーだけではなく、流通や加工業者の意識向上にも影響を与えています。また、ガイドライン策定においては、世界の森林の現状と課題や日本の住宅との関わりなどについて社内講習会が実施されました。現在は、納品されている部材の樹種や原産地などの確認作業をNGO/NPOと協働で進めています。

(2017年3月更新)

注釈

  • 1)国際環境NGO FoE Japanと地球・人間環境フォーラムが事務局。フェアウッドとは伐採地の環境や地域社会に配慮した木材のことで、持続可能な経営を行っている森林からの木材のほか、廃材、地域の木材等を含む。

パートナーシップによる森林保全活動の事例一覧

世界的な自然保護団体と組んだ熱帯林再生プログラム
伊藤忠商事株式会社と(公財)WWFジャパン
住民自身による持続可能な森づくり?「ふるさと」のイメージを共有して
花王株式会社と(公財)オイスカ
地元住民からの提案も後押ししたマングローブ林再生
トヨタ車体株式会社と(公社)日本環境教育フォーラム
住民とともに実現する持続可能な森林再生プロジェクト
NPO法人ピーク・エイドと住友林業株式会社
アグロフォレストリーコーヒーのフェアトレードで支えるエクアドルの森林保全
ナマケモノ倶楽部と株式会社ウィンドファーム
原材料調達地における森林保全活動
サラヤ株式会社と(特非)ボルネオ保全トラスト・ジャパン
原材料調達を通じた持続可能な森林利用の推進
積水ハウス株式会社と(一社)フェアウッド・パートナーズ
コミュニティ林から国際市場へ:日本とインドネシアをつなぐ
(有)テラスと(一社)フェアウッド・パートナーズ
NGOとの連携によるマングローブ植林プロジェクト
東京海上日動火災保険株式会社と(公財)オイスカ
パートナーシップによる持続可能な森林再生プロジェクト
トヨタ自動車株式会社と(一社)コンサベーション・インターナショナル
誰でも気軽に参加できる熱帯林の再生プロジェクト
Value Frontier株式会社と(一社)バードライフ・インターナショナル東京
組合員の寄付による森林再生
パルシステム生活協同組合連合会と(公財)プラン・インターナショナル・ジャパン
パートナーシップによる森林生態系保全プロジェクト
株式会社リコーとNGO
企業とNGO/NPOの協働プラットフォームで天然林を保全
株式会社リコー、パタゴニア日本支社とタイガの森フォーラム
コンセッション制度を利用した熱帯林の再生
バードライフ・コンソーシアムとシンガポール航空
ベトナム山岳地域の森林を守り育てる(焼き畑から森林保全・再生へ)
独立行政法人国際協力機構(JICA)と住友林業株式会社、アスクル株式会社
インドネシアにおける森林の回復と地域住民の生計向上の両立
株式会社ブリヂストンと学校法人早稲田大学
アカシアの植林地を熱帯林に再生
富士通株式会社と(公財)国際緑化推進センター(JIFPRO)
エチオピアの天然林を住民参加と認証コーヒーで守る
独立行政法人国際協力機構(JICA)とUCC上島珈琲株式会社
生物多様性の回復を目指した植林活動
ヤマハ株式会社と関連現地法人

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