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事例とデータベース

ミサワホーム株式会社

所在地:
〒163-0833 東京都新宿区西新宿2丁目4-1
問合せ先:
経営企画部 コーポレートコミュニケーション課
Tel.:03-6316-2701
URL:http://www.misawa.co.jp/
E-Mail:houkokusho_eco@home.misawa.co.jp

企業・CSR概要

ミサワホーム株式会社(以下、ミサワホーム)は、1967年設立の住宅メーカーです。ミサワホームは、器としての家ではなく、家族のふれあいが感じられる、暮らし方までトータルに考えられた住まい(HOME)の提供という理念と、「住まいを通じて生涯のおつきあい」というコーポレートスローガンを掲げています。近年では個人向け住宅だけでなく、高齢者向け集合住宅施設の経営や介護業務にも事業展開しています。
ミサワホームでは、最大のCSRを社会のニーズに応える優良な住宅の開発と普及ととらえ、社会のストックとなる住宅の開発に取り組んでいます。住宅は個人の資産から、社会のインフラ、さらには「生態系の一部」のような存在となるべきとの考えから、太陽光発電システムを標準搭載した住宅やLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)を開発しています。

代表的なプロジェクト

  • 事例の分類:原材料調達

プロジェクト名称

木材調達ガイドラインの策定

プロジェクトの概要

ミサワホームは、主力商品である木質系住宅の構造材として、原木換算で年間約47万立方メートルの木材(2009、2010年度実績)を調達しています。森林資源の多大なる恩恵を受けている企業として、生物多様性の保全と持続可能な資源利用という社会的責任を果たすことを目的に、2010年6月「木材調達ガイドライン」を策定しました。ガイドラインでは以下のような調達方針、目標と5カ年計画を定めています。

調達方針

  1. 調達しない木材
    生態系に悪影響を与える木材と、絶滅のおそれがある樹種を使用した木材
  2. 積極的に調達する木材
    レベル1:木材供給源が特定された木材
    レベル2:伐採権が確認された木材
    レベル3:森林認証を受けた木材
  3. 調達方針の達成のために行うこと
    • 木材の供給源や伐採時の状況に関する情報を収集し、仕入先を調査する
    • 木材の加工・流通過程の管理に関する情報を収集する
    • 毎年のレビュー・報告書及び仕入先との合意した活動を通じて、方針遵守レベルを、継続的に上げていく
    • 活動の年間目標を設定・公表する

目標と計画

具体的な調達の改善のために、3段階の目標と行動計画を設定しました。
レベル1:2010年度までに供給源の特定を100パーセント達成する
レベル2:2011年度までに伐採権の確認を100パーセント達成する
レベル3:2014年度までに森林認証材(認証過程材(注1)を含む)の使用を70パーセントにする

プロジェクトの特徴

ミサワホームの木材調達ガイドラインの特徴は、木材調達の状況確認・評価のためWWFジャパンの「責任ある林産物の購入 森と人をつなげる"チェックリスト"」を使用している点です。

WWFジャパンのチェックリスト評価の仕組み

ステップ1:トレーサビリティの確認(木材の原産地の森林を把握)
ステップ2:原産地の森林について「森林管理の適切性」を確認。経済・環境・社会に配慮した、12の基準に則りチェックを行う。

2010年度の評価実績において、上記目標のうち、既にレベル1と2で100パーセントを達成し、レベル3も66パーセントに達するなど、大幅に計画を前倒しての目標達成がなされています。
チェックリストによる評価では、部材種別、樹種別に点数化を行い、個別に「どの程度責任ある生産・購入」を行っているかの評価を行うようになっています。ミサワホームでは、個別評価で最も低い評価になっている木材については、仕入先企業とともに改善を目指しています。改善が難しいと判断された場合には、調達を見合わせる場合もあり、これまでにマレーシアのメランティの調達を取り止めた事例もあります。

ミサワホームは原材料調達から工場生産、現場施工に至るすべての工程で品質管理をしており、トレーサビリティが確保しやすいというプレハブ住宅メーカーならではのメリットがあります。このため、木材の供給源の特定と伐採権の確認という目標を達成しやすかったということができます。

一方で、課題点や改善点も見えてきています。CoC(Chain of Custody)認証とは、木材の加工・流通過程において認証材をそうでない材と分別管理できているか証明する認証制度ですが、現在、目標のレベル3における「認証過程材」には、FM(森林管理)認証はされているものの、CoC認証(製造・加工・流通における認証)が未確認の木材を含めています。今後は、実績を確認しつつ、CoC認証が確認された認証材の調達比率の向上についても視野に入れています。
また、安定供給や品質を確保しつつ、国産材の活用を増やしていくことも、今後の課題となっています。

ミサワホームは2011年度に策定した環境5カ年計画「SUSTAINABLE2015」においても、生物多様性保全を5本柱の一つに掲げており、木材調達に係る本プロジェクトを重要な活動として位置づけています。

その他の森林保全活動

  • 長江希望森林(中国)2008年度
    江蘇省鎮江市の揚子江生産産業植林基地の敷地内(約1万坪)に、約1000本のポプラを植林しています。
  • ボルネオへの恩返しプロジェクト(マレーシア)2009年度?現在
    マレーシア・サバ州(ボルネオ島)では、熱帯林の減少によりゾウやオランウータンの生息地が減少していることから、ボルネオの生態系を守る運動への支援として、寄付機能のついた自動販売機をグループ内事務所に設置し、その寄付金からゾウを保護区に戻すための移動用檻を寄贈しています(2010年度)。
  • フィンランド工場の植林活動 2009年度?現在
    ミサワホームは構造体に使用する木材の35パーセントをフィンランドから調達しており、フィンランド工場は、重要な調達・加工拠点となっています。フィンランドの大切な資源を次世代に受け継いでいくため、スプルースの苗7000本(2009、2010年度)を植林しています。

(2017年3月更新)

注釈

  • 1)ミサワホームでは、原料の生産地におけるFM(森林管理)認証はされているものの、CoC認証(製造・加工・流通における認証)が未確認の木材を、認証過程材と称している。

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