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事例とデータベース

日本たばこ産業株式会社

所在地:
〒105-8422 東京都港区虎ノ門2-2-1 JTビル
問合せ先:
CSR推進部
Tel.:03-3582-3111
URL:http://www.jti.co.jp/

企業・CSR概要

JTは、1898年の専売局設置にはじまり、日本の商法のもと、日本たばこ産業株式会社法によって、1985年4月に設立されました。近年はたばこ事業のみならず、医薬品や食品などの分野でも事業展開しています。

JTでは、事業活動と地球環境との調和を図り、社会と共生する「良き企業市民」を目指す観点から、広範なCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)への取り組みを行っています。喫煙マナーの向上や未成年者喫煙防止の推進活動など、たばこ事業におけるCSRへの取り組みのほか、青少年育成支援などの社会福祉や、プロオーケストラ支援などの文化芸術活動、被災地の支援など幅広い社会貢献活動を行っています。

特に環境保全分野では、グループ企業とともにJTグループ環境憲章と環境行動指針を掲げ、事業活動に伴う環境負荷を把握してサプライチェーン全体を通した環境負荷の低減に取り組んでいます。またJTの事業は、たばこをはじめとする植物を中心とした自然の恵みに支えられているという認識から、自然の豊さを守り、持続的にその恩恵を次世代が享受できるようにするための環境保全の一環として森林保全活動を行っており、国内9カ所の「JTの森」において社員ボランティアも参加しながら植林や森林整備の活動などを進めています。

代表的なプロジェクト

  • 事例の分類:植林

プロジェクト名称

葉たばこ生産地地域における植林/森林保全活動

活動場所

タンザニア連合共和国、マラウイ共和国

プロジェクトの概要

JTとJTグループのJTインターナショナルは、2007年からタンザニアとマラウイにおいて植林・森林保全活動を開始しました。
タンザニア、マラウイでは、降水量が少ないなど環境条件が厳しいため、森林のある場所は元々限られています。その上、調理などで使う家庭用燃料として木が伐採されているため、森林の減少が進んでいます。また、両国はアフリカ有数の葉たばこの産地となっていますが、この葉たばこの乾燥にも燃料として木材が利用されています。

このような中、マラウイのたばこ仲介企業の担当者から、JTにマラウイとタンザニアにおける森林保全活動に協力して欲しいとの要請がありました。JTグループでは、2005年から、国内での森林保全活動「JTの森」を進めてきており、海外での森林保全活動についても検討していたため、この要請を受け、葉たばこの供給地における森林再生を目的に、植林活動や天然林の保全、家庭用燃料としての木材消費量を低減するための改良かまど(注1)の普及活動を行うことにしました。

植えつけた苗木
植えつけた苗木

プロジェクト開始に当たっては、JTグループにとって海外での森林保全活動は初めての経験であったため、プロジェクトを成功させるためには現地におけるパートナーが必要であると考えました。このため、マラウイに本部を置き、タンザニアやモザンビークでも活動実績が豊富な現地NGO「トータル・ランドケア」をパートナーとして活動を実施することにしました。

天然林の保全に取り組む
天然林の保全に取り組む

タンザニアやマラウイは熱帯に位置するため、植樹した在来早生樹の成長は早く、植樹から4年程で枝を燃料として利用できる程度の大きさになります。また、この木は枝を落としても幹から萌芽更新するため、木自体が枯れることはなく、枝を利用し続けることができます。一方、植林したての木は、家畜や野生動物の食害に遭うことが多いため、植林地の周囲をトゲのある木のフェンスで囲むなどの防御策をとりました。

このプロジェクトは4年計画で、村の共有林などを含む約8,000ヘクタールの土地に1,600万本の在来の早生樹を植林しました。JTはトータル・ランドケアからの報告を受けるとともに、プロジェクト確認のための視察等を行いました。このプロジェクトは、2010年12月で計画期間満了を迎えましたが、両国での森林保全・再生の重要性を考慮し、2014年までの4年間、活動地域を拡大して植林を継続することを決めました。

プロジェクトの特徴

このプロジェクトの特徴は、現地で活動経験を積んだNGOに運営を任せている点と、そのNGOを通じて現地のニーズと地域住民の理解・参加を重視した活動を展開している点です。

住民参加型で植林事業を実施する場合、植林作業そのものよりも、作業開始前の地域住民との調整の方が時間と労力を要します。このプロジェクトでは住民に無償で植林作業を担ってもらうため、地域住民の活動への理解を得ることは特に重要でした。このため、トータル・ランドケアは、JTと協議の上、住民の理解と協力を得るためのワークショップや勉強会を複数回開催しました。これらの努力によって活動への理解が進み、植林作業のみならず、無償で植林地の管理を担ってもらうこともできるようになりました。

井戸に設置した簡易ポンプ
井戸に設置した簡易ポンプ

また、植林活動の他にも、地域住民のニーズに合わせ、灌漑施設の設置などによる農業の改善や簡易ポンプによる安全な水の確保といった公衆衛生の問題にも取り組むなど、地域の生活向上を目指した活動も取り入れている点もこのプロジェクトの特徴となっています。

海外での植林活動は、JTグループにとって初めての経験であり、特にアフリカという文化的背景も大きく違う遠隔地での実施となりました。プロジェクトを円滑に進めることができた要因として、JTの担当者は以下を挙げています。

  1. パートナーであるトータル・ランドケアの現地での活動実績が豊富であったこと
  2. 同団体に植林やアグロフォレストリー(注2)の専門家がいたこと

その他の森林保全活動

  • 植林/森林保全活動(ザンビア共和国)2010年?2014年
    葉たばこの生産地でもあるザンビアにおいて、4年間で合計4,000ヘクタールに約800万本の植林を実施。
  • 植林/森林保全活動(フィリピン共和国)2010年?2014年
    森林減少・劣化が深刻なフィリピンにおいて、4年間で合計1,500ヘクタールに約250万本の植林を実施。現地での活動は、フィリピンのNGO「タニム・カリカサン」が実施しています。

(2017年3月更新)

注釈

  • 1)火を囲うことで熱効率を上げ、従来と比べて薪の使用量を減らすことができるかまど。
  • 2)樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業のこと。農林複合経営、混農林業、森林農業とも言われる。

企業による森林保全活動の事例一覧

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ソニー株式会社
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ダイキン工業株式会社
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日本たばこ産業株式会社
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