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森林保全の制度

PEFC森林認証プログラム

制度名:PEFC森林認証プログラム
(PEFC: Programme for the Endorsement of Forest Certification)

設立の経緯

先進国の小規模な家族経営の林家からの要望に応える形で、90年代後半から国際的な水準での持続可能性を確保しつつ、各国のインフラの実情にもマッチしたシステムとして、欧州や北米の小規模林家向けの認証の開発が進みました。その結果を受け1999年、汎ヨーロッパ森林認証(PEFC:Pan European Forest Certification)が発足し、2000年には欧州内5カ国で個別に策定されていた森林認証制度を相互承認しました。その後チリやオーストラリアなど非ヨーロッパの制度が参加するにあたり、現在の名称に変更されました。


PEFC認証の木材

制度の概要

PEFCは、林業関係企業・団体・個人、政府、労働組合、環境団体、その他のNGOやNPOなど多数の利害関係者(ステークホルダー)の参画に基づき、世界149カ国の政府が支持した制度です。世界の森林の85%をカバーする「持続可能な森林経営のための政府間プロセスをベースに、各国で個別に策定された森林認証制度の審査およびそれら制度間の相互承認を推進するための国際統括組織です。

現在、PEFC評議会のメンバーとして、34カ国から35の森林認証制度が参加しており(米国は2制度が参加)、その内28の森林認証制度が今日までに相互承認のための公開協議や独立コンサルタントによるコンサルティングを含む審査を終えています。

認証の基準

持続可能な森林経営の統括、規格の制定、および実施に関して利害関係者からの独立性を確保するために、すでに国際的に確立、承認されている認定・認証の手順を相互承認によって内包しており、それぞれの国で採用されている基準は異なります。

テクニカル文書4章によると、欧州諸国の国内認証制度では欧州の37カ国が参加署名するヘルシンキプロセスを根拠にしており、PEFCの「汎欧州施業ガイドライン」に6基準についての実質的解釈が解説されています。

アフリカについてはATO/ITTO(アフリカ木材機関/国際熱帯木材機関)PCI(原則基準・指標) に適合することが要求されています。熱帯林の認証制度はITTOガイドラインに準拠しなければならず、その他の地域については該当する政府間プロセス(日本であればモントリオールプロセス)がベースになります。FSCがあらゆる国、地域や森林タイプに適用できる原則基準を追求しているのに対し、PEFCは現状を踏まえた上での合理的な制度設計を試みているといえます。

持続可能な森林経営のための汎ヨーロッパ基準と指標

  • 基準1:森林資源及びその地球的炭素循環(カーボンサイクル)に対する寄与の維持及び適切な増進
  • 基準2:森林生態系の健全性と活力の維持
  • 基準3:森林の生産機能(木材及び非木材)の維持及び増進
  • 基準4:森林生態系における生物多様性の維持、保全、及び適切な増進
  • 基準5:森林経営における保護機能の維持、及び適切な増進(特に水と土壌)
  • 基準6:その他の社会経済的機能と状態の維持


PEFC認証林

対象製品と実績

認証林面積は世界全体で約2億4千万ヘクタールあり、北米、欧州、オセアニアなど先進国だけで97%を占めます。PEFCの対象製品には、木材・紙製品および非木質林産物が含まれ、PEFC認証のコルクやトリュフも市場に出ています(注1)。認証林由来の原料と管理木材とを混ぜて作るPEFC認証製品、再生原料と管理木材で作られるPEFCリサイクル製品があります。CoC取得企業は認証林に近い欧州や北米に集中していますが、南米やマレーシアにも相互承認を得た国単独の制度があります。日本国内でも認証ラベルのついた印刷物や紙パッケージを使用した商品があります。


PEFCのロゴが付いた製品

環境面に関する要件

欧州諸国の原則と基準のベースとなっている「持続可能な森林経営のための汎ヨーロッパ基準と指標」では、生物多様性の維持を優先した森林経営を実施し、その経済的価値を認識すること、施業による生物多様性への生態的影響のモニタリングのツールを作成し、それを実施することが規定されています。天然林や古い二次林、保護区、希少、脆弱な森林生態系が守られることを指摘しています。また劣化した森林の回復も義務付けられています。

絶滅危惧種についてはリストを作成し、厳重に保護施策をとり、種の維持に努め、モニタリングを行います。商業林についても生物多様性を維持し、在来種、外来種を区別する、経営林を確実に再生する他、樹種(在来・外来別)、針葉樹、広葉樹の割合変化をモニタリングします。

水・土壌保全の強化についても脆弱なエリアへの特別な管理方針の策定実施が求められています。

社会面に関する要件

欧州諸国の原則基準のベースとなっている「持続可能な森林経営のための汎ヨーロッパ基準と指標」では、レクリエーション機能、雇用の創出、教育・研究の場、普及啓発、文化的価値の維持、増進などについて記載されており、地元住民の慣習や伝統的権利、森林へのアクセスに関する問題解決手段の提供は、レクリエーション機能の中で触れられています。

連絡先

PEFC International
所在地:10, Route de l'A?roport, Case Postale 636, 1215 Geneva - Switzerland
e-mail:info@pefc.org
URL:http://www.pefc.org

PEFCアジアプロモーションズ
所在地: 東京都新宿区山吹町4-7新宿山吹町ビル302号
e-mail:info@pefcasia.org
URL:http://pefcasia.org/japan/

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