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専門家に関する情報

氏名 長谷川 巌
肩書 環境省希少野生動植物保存推進員 福井県両性爬虫類研究会長
略歴 元小学校長。現在、環境省希少野生動植物保存推進員、福井県両性爬虫類研究会長、越前市環境政策課 稀少野生生物専門員、「水辺と生き物を守る農家と市民の会」代表
専門とする分野 水辺の生態系、両生は忠類、貝類
ジャンル 講演 / 調査指導 / 技術指導
主な著作 『アベサンショウウオのビオトープでの産卵成功と福井県の野生生物保全指導員制度』
『石川県産アベサンショウウオについて』
『福井県産アベサンショウウオの生息状況』
『福井県に見られるトノサマガエル種族の多様性』他多数
講演・指導可能な分野 希少野生生物保全指導員制度の創設、生き物も人も元気な里地里山づくり
メッセージ アベサンショウウオは環境庁のRDBで絶滅の恐れの非常に高い1A類にランクされています。1992年に制定された「絶滅の恐れのある、野生動植物の種の保存に関する法律」によっても,両生類では、ただ一つ、アベサンショウウオだけが、国内種として登録されています。
アベサンショウウオの絶滅の原因ですが、低地での道路建設、宅地や農地の開発,ゴミの不法投棄による生息環境の悪化、スキー場やゴルフ場建設での生息範囲の縮小と環境の劣化などがあります。
多様な生き物が生息する自然環境は、遺伝子・種・生態系の、3つのレベルの多様性で構成されていますが、アベサンショウウオを絶滅から救うことは、種の多様性を維持することにほかなりません。種の多様性だけを保護しようとしてもうまくいきません。遺伝子の多様性が小さくなれば、生息個体数が減少し、近親交配となりその種の抵抗力や繁殖力が弱まります。野生種からコシヒカリを生み出したような品種改良もできません。
また、生態系の多様性が小さくなれば、例えば、コウノトリを増やしても、コウノトリが餌とするドジョウやタニシ、カエルなどが住む湿地や水田地帯が少なければ保全されないことが起こります。つまり生態系と遺伝子の多様性が維持されなければ、種の多様性の維持はできません。自然界は食物連鎖の中で、バランスをとって成り立っています。一種でも絶滅すれば、他の種も絶滅してしまいます。
今後、希少な世界に誇れるアベサンショウウオが、福井県越前市の一部の地域でひっそりと暮らしていることを知って頂き、人間生活の豊かさを追求することと、様々な野生動植物の種・遺伝子・生態系の多様性を、保全することとのバランスをとって、野性動植物と仲良く共に生きていこうとする共生社会の実現に、ご協力を願えればと思っております。
派遣可能地域 北海道 / 東北地方 / 関東地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国地方 / 四国地方 / 九州地方
派遣に必要とする
概算費用
要相談
講演・指導依頼先 越前市農村環境改善センター「いこい館」
連絡方法 TEL:0778-28-1045 FAX:0778-29-2071
交通費換算基点 福井県越前市

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