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最新の話題 2011年10月【陸域】

キイジョウロウホトトギスの咲く川辺

 串本海域公園周辺は大きな河川がない。和歌山県は紀の国と呼ばれ、また別名木の国とも呼ばれるほど山深い地形が続く所であるが、お隣の四国などと比べると実は高い山が少ない。紀伊半島の最高峰は1382mの龍神岳であり、急峻と思われがちな南紀一帯もせいぜい200~300m前後の山の連なりに過ぎない。だから海域公園周辺の川はどれも小さく普段は水がない枯れ川の様な小さな河川がたくさんある。そんな中でいつも水をたたえているのが古座川である。古座川にはダムが一つあるが、その水は常に美しく清流と呼ぶにふさわしい。その古座川の川沿いの崖を秋に彩るのがキイジョウロウホトトギスである。漢字で書くと紀伊上臈不如帰。紀伊は紀伊半島の紀伊。上臈は昔の大奥の職の一つで貴婦人的な意味合い。不如帰はホトトギス属の意味である。別名山里の貴婦人と呼ばれ川沿いの崖など険しい場所にのみ咲き、黄色い風鈴の様な美しい花をずらりと咲かせる姿は貴婦人にふさわしい。でも人の手が届かない様な険しい崖をよじ登ってこれを盗掘する心ない連中が後を絶たない。珍しい山野草として販売されているのだろうか。全く嘆かわし限りである。

キイジョウロウホトトギス
写真1. キイジョウロウホトトギス
キイジョウロウホトトギス
写真2. キイジョウロウホトトギス

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