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最新の話題 2004年2月【陸域】

梅の花
写真1. 梅の花

 先月の近況報告の最後に、この冬は高温が続き、その反動で寒波が押し寄せるのではないかと、恐れていたことを書きましたが、1月の後半に、その心配が現実のこととなり、南端串本も厳しい寒さにさらされました。しかし、季節は確実に進んでいて、正月早々に咲き始めた白梅は、2月に入って満開の様相を呈しています(写真1)。新聞報道によれば、田辺-南部の梅林の見所は2月末日の頃といいますから、さすが南端、串本の梅はそれらの地域よりもかなり早く咲きそろったことになるようです。

 古くから言い伝えられているように、梅にはほのかな甘い香りがあります。これは小型ではありますが、各花の奥には甘い蜜があることを知らせているシグナルです。この信号に誘われて、メジロが梅の花によって、エダの間を気ぜわしく飛び交い、チッチ・チッチとさえずりながら、盛んに蜜を吸っています。梅とのコンビで有名なウグイスは梅の花を訪れるのを見ません。藪の奥でジュル・ジュルと低い声でさえずるばかりです。そういえば体色も、ウグイスはくすんだ色で、絵に描かれているウグイスの体色はむしろメジロの色に近いようです。

 また大変な寒波の間にも、太陽が照れば、日だまりはかなりの暖かさになり、冬のさなかながら日だまりに咲くヤハズエンドウの小さな花にキチョウが吸蜜に訪れています(写真2)。寒波の最中の2月2日には前線が通り過ぎる冬の嵐がありました。この嵐で翌日の朝には満開のヤブツバキの花が大量に落ちているのが見られました(写真3)。

 孟浩然春眠暁を覚えず 処々啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落ちることを知る多少ぞの花はあるいは椿であったのかなどと思います。これは春一番には早すぎた嵐でしたが、2月14日には本物の春一番が吹き荒れました。

 串本地方名産のキンカンも色付き、収穫期が近付いています(写真4)。南端串本の陸域の春はもうそこまで来ています。

キチョウ
キチョウ(写真2)
ヤブツバキの落花
ヤブツバキの落花(写真3)
キンカン
キンカン(写真4)

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