壮絶な火口壁を剥き出しにそびえ立つ荒々しい火山ですが、ふところには青く穏やかな摩周湖を抱いており、なんとも独特な風景を見せてくれます。摩周第一展望台から始まる登山道のほとんどが稜線上を通るため、大空の下をのびのび歩くことができます。ここがアイヌ語でカムイヌプリ、「神の山」と言われる由縁を考えながら歩くのも面白いでしょう。かわるがわる花咲く高山植物、鳥や虫たち、風や霧や樹氷、時にヒグマなど様々な先住者との出会いがあります。

阿寒摩周国立公園 阿寒摩周国立公園管理事務所 高橋 佳大さん