「自然大好きクラブ」は、自然とのふれあいをより推進していくために、1997年7月に環境省が設立したネットワークです。
自然大好きクラブは自然を愛する人のためのネットワークです。
自然環境音に着目することで自然の新しい楽しみ方を見つけて頂くことを目的に、
環境省が平成28年度に企画・試行したプログラムの実施結果をご紹介します。
イベント「自然の音を楽しむ会」の告知チラシ(PDFファイル, 1.4MB)
まずは、みんなで集合し、今日のスケジュールを確認しました。
その後、今日のテーマであるハイパーソニック・サウンドについて説明を聞きました。
みなさん初めて聞くハイパーソニック・サウンドのお話に、興味を持ったり不思議に感じたりされていました。
ミュージアムの周辺をみんなで歩きながら、虫の鳴き声を探しました。
虫の専門家である岸本先生について歩いていくと、普段何気なく聴いている虫の声の正体や、
その虫がどんな場所に暮らしているのかを教えてくれました。
この日は、アオマツムシ、エンマコオロギ、マツムシ、ササキリ、スズムシ等の鳴き声が聴こえました。
夜の写真なので分かりにくいですが・・・皆さんとっても楽しそうでした!
また、バットディテクター(コウモリを探す調査道具)という、超音波を探知できる道具を使って、
ハイパーソニック・サウンドを出すササキリの鳴き声を観察してみました。
人間に聴こえない音で鳴いている様子がわかり、皆さんとても驚かれていました。
岸本先生からは、虫の種類が多いのは自然が豊かな証拠であることや、
普段気にしない虫の音に気をつけてみることで、たくさんの虫を見つけてほしい、
というお話がありました。
ふじのくに地球環境史ミュージアムの近くにある静岡大学のサークル「静岡大学ガムラン音楽研究会」にご協力頂き、
ガムランのコンサートを楽しみました♪
初めてガムランの音楽を聴く人も多く、不思議な音色とリズミカルな楽曲に皆さん聴き入っていました。
コンサートを楽しんだ後は、楽器に触らせてもらうだけでなく、なんと合奏体験ができるまでレクチャーして貰いました!
ハイパーソニック・サウンドは音源に近いほど受けやすくなりますので、皆さんとても癒されたようです。
今日のプログラムをふりかえり、どんな気持ちになったか考えてみました。
虫の鳴き声とガムランの音色を聴いて、癒されたり楽しい気分になったり・・・。
それぞれの参加者が気づいたことや、感じたこと、新たな発見などがあったようです。
最後に、参加者のみなさんに自分なりの表現でマツムシの鳴き声を文字に起こしてもらう
「オノマトペ作り」ワークショップを行いました。
マツムシの鳴き声は、童謡の歌詞の中では「チンチロリン」と表現されていますが、
みなさんに書いてもらった表現では、チッチ~、ツィッツィリ~、ピッチューン、ピンピリャピンピリャ・・・など、
個性的なオノマトペ(擬音語)がみられました。
オノマトペ作りといっしょに、マツムシの塗り絵に今日感じた気持ちを色で表現してもらいました。
黄色や緑色、紫色、黒など、様々な色がみられました。
同じプログラムを体験しても、みなさんそれぞれ違った表現になりました。
最後に1つの模造紙に張り付け、人それぞれの表現の違いを楽しみました。