「五感で学ぼう!」子ども自然体験プログラム モデルプログラム紹介

「佐渡島」での自然体験プログラム

「佐渡島」ってどんなところ?

新潟県佐渡島といえば、トキが有名です。トキの野生復帰を通じて、野生生物の保全と子どもたちに五感を感じさせるプログラムが、修学旅行や体験学習、ビオトープ作り活動などを通じて実践されてきました。 また、佐渡島は、トキだけでなく、様々な自然環境上の特徴があり、固有種をはじめ、多様な生物がくらす場となっています。

写真左:島内の田んぼと山 写真右:加茂湖
佐渡島地図

プログラム開発のテーマ

子どもたちが、楽しく、明るく、自らの「さわる、かぐ、あじわう、きく、みる」という五感を通して多くのことを感じられるような場をつくること、これがプログラム開発の目的となります。
そのためには、受け入れる里地里山の人や地域のことから考えることが必要です。里地里山で自然環境と共生し、循環しながら生活、仕事、文化、社会を成り立たせる智恵や技術は失われつつあります。
晴れた日には晴れた日の、雨の日には雨の日の、季節ごと、行事ごとのくらしがあり、仕事があり、遊びがあり、きまりごとがありました。そのことを五感で知り、知恵や技術を持っているのは、主に地域に生まれ育ったお年寄り(おじいさん、おばあさん)です。このお年寄りの「あたりまえ」なことを、受け入れる地域があらためて「発見」し、確認し、大切に継承するところから、訪れる子どもたちの五感にひびき、五感を養うことができます。日常の生活、仕事を体験することが、子どもたちに自然環境とのつながり、いのちのつながりを学ばせるものになります。

プログラム作成に向けた課題解決のプロセス

以下の手順で、プログラム開発を行いました。

プログラム開発のテーマ 図

新規開発プログラムの内容(サンプルプログラム案)

導入プログラム

(動機づけ)

本体プログラム
(自然体験)

まとめプログラム

(つながりと整理)
佐渡島の地史と自然資源の魅力
   

生物と人との共生をめざした観察プログラム

里山ビオトープづくり

農産漁村の暮らしと自然

   


導入プログラムとまとめプログラムは必須、本体プログラムは選択制となります。

  本体プログラムは:
   1日目:佐渡島の地史と自然資源の魅力(4個の中から選択実施)
   2日目:生物と人との共生をめざした観察プログラム(8個の中から選択実施)
   3日目:里山ビオトープづくり(8個の中から選択実施)
   4日目:農村漁村の暮らしと自然(4個の中から選択実施)
   5日目:農村漁村の暮らしと自然(4個の中から選択実施)

基本構成 午前 午後
1日目 佐渡島の地史と自然資源の魅力 佐渡到着 博物館見学と自然体験
2日目 生物と人との共生をめざした観察プログラム 導入プログラム
(トキの森公園で観察)
トキにまつわる地域の散策と生きものとの出会い
3日目 里山ビオトープづくり 生きものコアゾーン作り 自然遊び
まとめのプログラム
4日目 農産漁村の暮らしと自然 仕事のお手伝いと自然の恵み体験、お話しを聞く
5日目 農産漁村の暮らしと自然 まとめのプログラム 佐渡から出発

 

プログラムツールの紹介

  1. トキとともに守る自然 
  2. 水辺の生きものを調べよう 
  3. トキのすめる里づくり 水辺のいきもの調べ  


モデルプログラム紹介TOP那須の森おぢかの海|佐渡島|