環境省自然環境・生物多様性南極地域の環境保護南極地域観測隊同行日記

(番外編)昭和基地の思い出 服装とヘルメット

2013年2月21日(木)

 今回は番外編として、昭和基地で生活するための服装を紹介します。南極ですから当然寒さ対策として防寒着が必要です。設営作業として工事現場に入る場合には危険が伴うため、安全長靴、ヘルメット、手袋は必須です。乾燥して土埃が舞うこと、降雪や融雪水で地面が泥だらけになることも多いので、基本的に安全長靴での生活になります。また、紫外線が非常に強く、紫外線対策も必要です。顔用と唇用の日焼け止めをつけて、その上にサングラス、フェイスマスクを着用する隊員も多くいます。これは基地外に調査に出た場合も同じです。

隊員の服装1(一般的な服装)

 ここまで装備して作業や調査で体を動かすと、すぐに暑くなり、汗をかくほどです。サングラスが曇ることもよくあります。しかし、休憩をとるために作業をやめると体はすぐに冷えます。こまめに体温を調節する必要があるのです。薄着で作業をして、休憩になったら厚着する、寒くなったらすぐに羽織れるように衣類はバックパックに常備していました。

 写真で見るとこんな感じです。

隊員の服装2(ヘルメット)

隊員の服装3(ジャケット)写真拡大

 南極観測隊では、年次毎にお揃いの装備品が支給されているので同じジャケット、ヘルメット等が揃っています。このため、昭和基地に入ってすぐの頃はほとんどの人が同じように見え、誰が誰だかわからないくらいでした。時間が経つにつれ、外作業での汚れが目立ち、区別がつくようになりました。また、同時に隊員が思い思いのデザインを装備品に施し、個性が表れていきました。

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