環境省自然環境・生物多様性南極地域の環境保護南極地域観測隊同行日記

南極へ向けてフリーマントル出発

2012年11月30日(金)

自己紹介

 環境省から第54次の観測隊に同行をしている南極保全係の長谷川修一と申します。環境省職員による南極観測隊への同行は、今回で10回目。

 観測隊の皆さんの活動を南極環境保護法の観点から確認したり、南極特別保護地区の管理計画改訂のための準備、環境影響モニタリングのための試料採取などを実施してきます。

 また、東京とは全く異なる南極昭和基地での生活、雄大な景色や自然環境、隊員との交流等を通して現地で考えたこと、感じたことを日記に記して皆さんにお届けします。

 環境省の歴代の先輩たちに負けないようがんばります。

フリーマントル出発

 観測隊は25日に成田空港を出発し、26日にオーストラリア西海岸のフリーマントルに到着。出航までの数日間、積荷等、出発前最後の準備をした。事前に購入して、隊員への配布が済んでいない嗜好品は、一度観測隊公室に集め、長いバケツリレーで各自の部屋に運び込んだ。こんなたくさんの人が参加するバケツリレーは初めてだったが結構楽しみながら参加。

出航時の様子(11月30日)写真拡大

 昭和基地に着くまでの生活空間であるしらせの自室。ここも快適になるよう準備をしている。一通り部屋を作ったあと、壮行会で職場のみんなからもらった色紙を目立つところに置いた。

 そして、しらせは30日午前10時、予定通りフリーマントルを出発した。25日に成田空港を出発したときにはたくさんの隊員の家族や、横断幕を持って見送りにきている隊員の職場の同僚がいたりと賑やかな出国だった。今回の出国はそれと比べれば当然ながら静かなもの。

しらせの自室写真拡大

 これから南極へ行くのか、と思うと気が引き締まる。これからは3月にオーストラリアに戻るまで、自分たちが準備して持ち込んだものしかない、文明圏から離れた場所での生活。最大限の準備をして臨むにしても生活面は少々不安。でも雄大な景色や動植物には期待。

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