南極の夏の終わり
2011年2月18日(金)
気がつけば、昨年の12月23日に「しらせ」を出発して南極大陸に上陸してからすでに2か月近く経っており、最低気温も今では-10℃を下回るようになりました。いよいよ南極の夏が終わろうとしています。第52次隊の夏隊員はそれぞれの任務を終え、この日、昭和基地を後にして「しらせ」へ戻ることになりました。
私は14日から野外調査に同行し18日に昭和基地へ一旦移動し、基地活動の最後の確認をしてから「しらせ」へ戻る予定でした。しかし、調査地から昭和基地に帰り着いてヘリコプターから降りたものの、15日以降続いた天候不順によりヘリコプターのスケジュールが遅れ「しらせ」へのフライト数を減らさざるを得ないことになったため、そのままヘリコプターへ押し戻され、夏隊員と一緒に昭和基地を後にすることになってしまいました。
夏隊員を見送りに来ていた越冬隊員がどことなく寂しそうでした。1月は記録的な悪天候に見舞われましたが、越冬隊員が来年の春まで無事越冬し、そして日本でまた再会できると信じて「しらせ」へ戻りました。