断崖絶壁
2011年1月10日(月)
今回は日帰りで、地質調査隊の活動を確認しに、スカレビークハルセンという場所へ行ってきました。ここでは、地質の先生方が、南極大陸や周辺の大陸がどのように造られたかを調べるため、露岩地域を歩きまわったり崖に登ったりしながら岩石のサンプルを採取しています。地質調査隊は、昨年「しらせ」を出発してから今までの約20日間、ここでテントを張って生活をしながら活動を続けていました。
日本では草や木がいっぱいあるため、このような地層があっても見つけることは難しいようなのですが、南極では草や木が生えていないので、このような地層がはっきり出ている場所を見つけやすいというメリットがあるようです。
帰りのヘリコプターから「しらせ」が砕氷してきた跡を見ることができました。今年通った跡の横には昨年通った跡、またその横にその前の跡が並んでいます。同じところを通ればいいのではないかと思ったのですが、前通った場所は砕氷しやすいが、幅が狭くなっているので反って進みにくいため、わざわざそこを避けて通っているということでした。
南極は、新しい技術だけでなく、長年の経験も必要な場所だと感じました。